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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

中村美咲「My Girl」(I―ONE、監督:山梨弘貴)

 若手実力派グラドル・多田あさみがプロデューサーを務めるDVDレーベル「My Girl」から昨年発売した作品の一つ。
 モデルの中村美咲は1986年生まれの当時24歳。自身初のIVである。黒髪ロングが映える豊満なルックスは、小林恵美を素朴にした感じだ。

 多田プロデュースの内容は、前半と後半で著しくムラがみられる。
 序盤で、いわゆる定番の砂浜×ビキニ姿ではしゃいだり寝転がったりするシーンがあるが、ここでの画面、白飛びがひどい。肌の質感がハッキリ言って何一つ伝わってこなかった。おまけに画質もボンヤリしている。まあ時代に逆行するかのようなフワフワした画質のIVは、決して珍しくない。徐々に改善はされつつあるが。
 中盤では室内にてタンクトップ、スカートを脱ぎ捨て、ビキニ姿を見せながらのダンス。撮影中にどんなBGMをかけているのか、あるいはかけてないのか知らないが、ここでの中村の踊りもちょっと吹いてしまう。特に両腕を上下にブンブン振る振り付けは盆踊りみたいで、しかも調子がバラバラ。菜月理子のように、キレキレの踊りをやれとまでは言わないけどねえ。

 初見では「こりゃー駄作かな…」と思ったが、作品は後半になって怒とうの盛り返しを見せる。
 学校の教室のセットで、白ワイシャツ、黒タイトスカートに黒パンスト姿の中村が、視聴者目線の生徒に向かってセクシーポーズを取る、いわゆる「個人授業」的なシーン。ここで初めて、長身(170センチ)に黒髪ロングという中村のポテンシャルが発揮されたような気がする。
 机に座って足を組む、机上に寝そべってパンストを自ら破く…カメラはBGMの騒がしかった前半から一転し、中村の挑発的な行為をじっくり、しっとりと撮影していく。こういう演出の方が中村には合っている。
 カメラ目線を駆使しながら、時間をかけて白の棒アイスを食べるくだりは、中村自身も気合いが入っていたようである。(※)
 ラストは黒の下着姿となり、ベッドの上で戯れる。中村が開脚座りし、上半身をのけぞらせながら腰をバウンドさせるさまをアップでとらえた場面は、個人的に今作のハイライトであった。

 まだまだ荒削りながらも、かようにスタイルを生かした将来性あるファーストIVを出した中村だが、現在の活動は不明。ブログ東日本大震災について語った3月16日以降、更新されていない現状である。
 ぜひとも健在ぶりを示していただいて、処女作をしのぐ2作目を出してほしいものだ。


 (※)「エキサイトニュース」でのインタビューから。