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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

平塚奈菜「No.7」(竹書房、監督:安倍雄治)

 キャッチフレーズは「下町のマリリン・モンロー。これは90−60−90というサイズにならってのものか。井上和香もそういう売り出ししていたからな。
 かつて「王様のブランチ」のリポーター業をこなした平塚奈菜のデビューDVD(2010年2月発売)を今回は取り上げる。ちなみにこの作品「No.7」は、個人的な2010年発表の作品ランキングで1位に輝いている。だからなんだと言われれば、どうしようもない訳だがw

 内容を説明すれば、冒頭の面接シーンからガサツな言動を見せる平塚に、「女性らしさ」を研修していくという内容。まあこの「女性らしさ」とやらは全くの男性目線から規定されるものなので、フェミ的視点からはいろいろ問題もあろう。男っぽい平塚も魅力的だし。そうした講釈を差し引いても、この作品はIV史に残る名作だと断言してもよい。

 そう思わせる最大の理由は、「アイス舐め」である。もともと、アイドルのイメージビデオ(IV)に、アイスは欠かせないアイテムだった。20年以上前の作品である柏原芳恵「スキャンダルは美しい」でも、目をつぶってバニラアイスをほお張る柏原の姿が確認できる。また、根本はるみほしのあきといった一線級のグラドルがアイスのCMに出ているのを見ても、「アイドル」「アイス」という組み合わせの一体不可分ぶりが分かるのではないだろうか。

 平塚のファースト作品である「№7」では、AVもかくやと思わせるほどの平塚のアイス舐めを堪能することができる。チャプター8、ベッド上で2本の棒アイスを差し出された下着姿の平塚は、圧倒的なパフォーマンスを見せる。舌先の自在な動きにとどまらず、カメラ目線の使い方、首の動かし方まで完ぺきだった。息継ぎなしで、2本のアイスを交互に舐めるくだりは圧巻。時間こそ2分少々と短めだが(同じくアイスを食べる演技に定評のある伊藤えみは、7分ほど延々と棒アイスを舐めたりしている)、そう感じさせないほど濃厚な演技であった。またタンクトップ姿で飴を舐めるシーンもあり。ここでもなぜか四つん這いとなって舌を左右に振り、飴を喜々として吸ったり舐めたりしているので必見である。

 あと平塚とほかのアイドルの違いで気づいた点は、目の前のアイスに対する集中力もあろうか。だいたいの子は、カメラの前でアイスを食すとなると少し照れたり構えたりして、演技が縮こまり、結局普通に食べているだけ…というカットも少なくない。平塚は違う。カメラとアイスを交互に見て、「舐める」という行為に没頭している。その姿に、臨場感とともに大きく高揚させていくエロスを感じるのだ。

 さんざんアイスだ飴だと書いてきたが、この作品は全体の完成度が高いことも申し上げておきたい。あっけらかんとした人柄の平塚が、突如目をトロンとさせ、色気のある表情を醸し出してセクシーポーズを取るのが良い。学生時代は器械体操部に所属していたこともあるからか、開脚や四つん這いなどのポージングを難なくこなしていく。浜辺のチャプターでは、相手の男役(当然女性スタッフの手ではあるが)にマッサージを頼んで胸をもまれるという演技にも挑戦。あらゆるシチュエーションで体当たりの演技を見せ、大きな結果を残したという点で後世語られるべき作品だと私は思う。
 チャプターごとに、平塚自作の自画像を載せているのも味わいがあって良い。

 平塚奈菜「№7」のプロモーション動画はコチラで見られる。

(2011年5月19日 一部加筆)