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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

森はるか「妄想届人〜キャッツはるか〜」(イーネット・フロンティア、監督:安倍雄治)

 ブログのカウンターが、このほど1000を記録した。一つの節目を通過できて、ありがたいことです。

 今回紹介するのは、「マネドル」の触れ込みでIV界に台頭してきた森はるかの新作である。副題から読めるように、「キャッツアイ」をモチーフにした作品だ。冒頭からいきなり森が廃虚を逃げまどっており(誰から?)、久々に安倍監督らしいシュールな演出を感じる。
 森が扮しているのは「妄想届人」。これも誰の指令を受けているのか、どういう人々を対象にしているのかは一切不明だが、とにかく「妄想を届ける」ことを任務としている。怪盗である「キャッツアイ」をなぞる必然性は全くないが、キャッツカードなどの元ネタを律儀に踏襲している。コスチュームはレザースーツを着用しており、どっちかというと峰不二子に近い。
 作品の構成はシンプルで、ミッションを受けた森が10ものパターンで男心をくすぐる女性を演じている。結果、IV界ではどちらかというと「清純派」(というべきか悩むが)的な演技をしてきた森が、過去作品よりも一歩踏み込んだ大胆な内容となっている。
 各チャプターごとの短評を以下にまとめてみる。

 ①元気っ娘
 海辺で白ビキニ姿。快活にサッカーボールと戯れる。水着の面積は従来よりも若干小さめで、横乳や尻の揺れを楽しめる。
 ボールに腰掛けてのM字開脚などポージングも冒険している。横臥の尻をじっくり接写しているのもいい。つかみは十分の出だしだ。

 ②甘えん坊な妹
 安倍の作品で、妹系の人物が出てくるのは珍しい。寝坊している兄を妹が起こすシチュエーション。森が何歳の妹を演じているのかは不明だが、幼稚園の制服のような寝間着を着ているのは、彼女の舌足らずなしゃべり演技と相まって「さすがにどうか」と思わされる。
 このチャプで、森はおそらく初めてであろうアイス舐めに挑戦している(私が森の作品を見るのは今作が5本目)。役柄からか全体的にはかわいく舐めているが、上目使いをしっかりこなして色気を醸し出している。棒アイスを上唇に引っかけ、唇をめくらせながら舐める技巧も見せているのはナイスだ。
 その後はベッドで泳ぎながらはしゃぎ、脱衣して水色の水着姿となってゴロゴロ。エクササイズ的な開脚シーンには爽やかなエロスを感じる。

 ③なされるがままの女の子
 場所は廃虚。訳も分からず恋人?に連れてこられた白ブラウス姿の森は、いきなり水をかけられる。人目を気にしながらも(廃虚なのに)、森は恥ずかしそうに上着を脱ぐ。
 IVでは基本的なシチュエーションだが、おびえながら大胆ポーズを取らされる森が新鮮。パンストに右手を差し入れ、尻や太ももを自ら愛撫するシーンは強く印象に残る。

 ④可愛い娘
 何だかざっくりしたミッションであるが、個人的には一番お勧めのチャプターである。ノーブラにゆるゆるジャケット姿の森が、部屋で恋人にマッサージを施す。森の横乳はこれまでにはない全開ぶりで、肩たたきの動作で揺れるバストを横からしっかりと接写している。
 その後はソファでまったりするが、ここで取るポージングも今までにない刺激の強さがある。森は四つん這いとなって、カメラに鋭角的に尻を突き出す。おどけてお尻をたたきながら、意味深な笑みをたたえる森がセクシーだ。
 尻だけにとどまらず、股間も強調。ソファのひじ掛けにまたがって、腰をそらし股間を突き出したショット、白下着の三角地帯の接写はインパクト大。間断なく見どころのあるチャプターである。

 ⑤面倒見の良いお姉ちゃん
 安倍の得意とする姉系の人物がここで登場。ピンクのビキニ姿で、弟の土まみれ?の体を 洗う。森は関西弁のイントネーションで語りかけるが、弟の体を擦りながら「うわっ、すごお〜い!」と鼻声で驚くのが悩ましい。
 その後森は自分の体を胸→足→尻の順で洗う。浴槽に腰掛けて、かがみながら念入りに両手で擦る尻を超接写している。

 ⑥セクシーな女性
 海の岩場。ワイン色の下着姿の森がコップ一杯分の水を体にかけ、誘惑のポージング。セリフのないシンプルな構成だが、体にかけた水を太ももや尻に塗り込む森のハンドアクションがさえる。
 横臥した森が右足をL字にして開き、強調された股間の接写がいい。

 ⑦運動大好きな女の子
 ストライプビキニでフラフープに挑戦。準備運動の段階で「レッツエンジョイ、カモーン!」「アウト、イン! アウト、イン!」という掛け声、レッド吉田かよ。
 フラフープ実技の場面では、半ケツになるほど露出度の高い尻が揺れるさまをじっくりと撮っている。森はあまりフラフープがうまくなかったようで、きちんと回している場面の尺は少なく、振りで腰を回しているだけのショットもある。どうでもいい情報だが。

 ⑧お色気女医
 太ももが腫れたという男子生徒を触診する森先生。「何にしても腫れるのは良くないわね…」と神妙に言ったその直後、なぜか網タイツに包まれた自分の太ももをさすりだす。一体どういう思考でそうするんだ…そんなことをIVの世界で考えるのは野暮というものです。
 その後は定番のパターン。白衣を脱ぎ、安倍お得意の白Yシャツ&黒タイトミニとなった森は体をくねらせながら脱衣し、紫色の下着姿に。網タイツのスパイスを利かしての尻接写に加え、椅子にバストを擦りつける森のアグレッシブな演技がキラリと光っている。
 一応保健室が舞台なんだろうから、ベッド上での媚態も欲しかったところだ。

 ⑨付き合ったばかりのカップ
 再び海へ。浴衣姿の森が、手をつなぎながら初々しく語りかける。カメラキスを披露した後、浴衣を脱いで白ビキニ姿に。
 ラスト手前のインターバル的なチャプターかと思ったが、ローアングルからの開脚股間を接写しているので油断がならない(油断って何?)。

 ⑩ラストミッション
 最後に届ける妄想は、キャッツはるかのレザースーツ姿で。胸チャックを大胆に開き、大型バイクと絡むようにポージングしていく。シートにまたがった尻の接写が圧巻。尻を強調する上で、光沢とエナメルの質感、黒色の組み合わせは素晴らしいと実感させられる。
 バイクを離れてから、クールな表情で肩出しや開脚をこなす森もいい。「キャッツはるか」という架空の人物を自分なりに咀嚼(そしゃく)している、森のグラビア勘の良さを最後に見せてくれた格好だ。


 私は2010年の個人的IVランキングで、森の「ずっと、いっしょ。」を第9位に挙げている。世間的には評価の高い同作品であったが、個人的には森のグラビアへのアプローチにやや不満を持っていた。どうも「カメラの前での演じ方がおとなしい」というか。具体的には、ポージングに大胆さや冒険心に欠ける、相手(視聴者)に向けた演技も少しカマトト過ぎやしないか、もっと挑発的になっても…というところ。まあ、気にしない人の方が多いだろうが。
 今作の「妄想届人」は、そうした私の一方的な不満を一気に解消するすがすがしい内容だった。今年で25歳となり、グラドルとしても正念場を迎えるであろう森。露出的にも演技的にも、一皮むけた自分を見せられたことで、今後への飛躍が大いに期待できる。良かったら、また「キャッツはるか」を登場させてほしい。安倍が別のグラドルで「キャッツ」シリーズを作るのも、アリだ。