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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

日向泉「やわ肌アドレッセンス」(I―ONE、監督:安倍雄治)

 今回取り上げるのは、「ミスマガジン2010」受賞者(読者特別賞)で知られる日向泉の新作である。

 今年で22歳になる日向は、非常にテニスのうまいグラビアアイドルとして知られている。それもそのはず、高校時代に軟式テニスで2回も全国優勝したという実績のある人なのだ。
 ググってみれば、彼女が在籍していた高校の軟式テニス部のサイトをたどれる。そのサイトでは日向のミスマガベスト16進出を祝う記事を読むことができる。ただし現在サイト自体は閉鎖中で、そのサイトを取り上げたブログをここでは紹介する。

 常盤木学園軟式テニス部のサイトが日向に言及した記事

 ニュアンス的にいえば、テニスの強豪だったアスリートがグラビアに転身した、と言えなくもない。前にも書いたが、女性アスリートがグラビアに挑むケースは少なくない。ビーチバレーの浅尾美和に卓球の四元奈生美女子プロレスの華名など。プロフィギュアスケーター澤山璃奈も、老舗の竹書房から2作同時にIVをリリースする。

 ことほどさようにアスリートのグラビア進出は著しいものがあるのだが、日向のIVは彼女らとは明確に一線を画している。具体的にいうと、現代IVのセクシーな表現に身も心も漬かっているか否か、という点で日向と他のアスリートらとは明確な差があるということである。
 その辺の違いをいやというほど、新作「やわ肌アドレッセンス」は伝えてくれる。

 監督するのは安倍。日向とは1年前リリースの「Sunny Day」以来のタッグを組んでいる。ブログ読者ならピンと来るかもしれないが、「Sunny Day」は昨年の個人的IVランキングで18位を取った作品だ。
 家庭教師と生徒が南の島へ旅行に行くというシチュエーションだが、ピチピチの競泳水着を引っ張って胸の谷間を露出させたり、スカートをたくし上げ挑発的にカメラ目線で四つん這いを決めてみせたりと、日向のはじけたエロスがとにかく印象的だった作品である。日向がミスマガジンを受賞したとき、既に強豪テニス選手であったことは有名であった。当時、私は「アスリート出身だから、なかなかエロスあふれるグラビアは難しいかな…」と先入観を抱いたものだが、「Sunny Day」を見て評価を一変させた次第であった。
 あれから1年、日向はさらにトップグラドルに必要なエロい表現力を体得して、まさにアスリートのストイックさでセクシーを提供してくれたのである。

 またまた前置きが長くなってしまった。ここからは怒とうのタッチで(?)、新作で披露した日向のセクシーを取り上げていきたい。
 今作のモチーフはまたしても「女教師」である。ただ家庭教師ではなく、学校の教師という役どころ。引っ越して間もないというカメラ目線の男子生徒に何くれとなく道案内など世話を焼き、いつの間にか生徒が思いを寄せていくストーリーだ。
 女教師ものの多い安倍作品の定番と言える組み立てだが、注目すべきは何と言っても日向の熱演である。

 序盤、男子生徒の妄想シーンで、レオタード姿の日向が乳液を下半身に塗り込むくだりがある。高く掲げた足に塗るなど何かと大胆な日向の塗布作業は、やがて尻へと移る。カメラに尻を向けながらソファに座り、やけにいやらしい指の動きで尻に乳液を塗り込んでいく日向。カメラは見返りの日向をアップで映すのだが、ここから何気に衝撃映像。カメラを妖しく見つめながら塗布作業をしていた日向の表情が一瞬にしてゆがみ、あごを上げてビク、ビクン!と上半身をわななかせてみせる。
 まるで尻へのスキン塗りにエクスタシーを感じたようなリアクションだが、演技か否かは定かでない。ただ確かなのは、演技にせよそうでないにせよ、日向が上体をビクつかせたさまはIVの範疇を超えるようなエロさを表現したことである。

 その直後のチャプターもすごい。面積が明らかに小さめなベージュの下着風水着を着けた日向が、鍛え上げた柔軟な肉体をこれでもかとばかりに四つん這いや開脚と、さまざまなポーズで見せつける。
 さすが軟式テニスで鍛えただけあって体のしなやかさ、ポージングのキレは素晴らしいが、水着が小さいだけに「何か」が見えやしないか視聴者的にはハラハラしながら興奮させてもらった。

 しかし何と言っても、今作の白眉は風呂場のシーンと言うしかないだろう。ノーブラに白のワンピースを身につけた日向は生徒を風呂場へ呼び込み、体洗いを要求する。「照れないで…」という免罪符の一言を添えて。
 ここからは本年屈指の名シーンと、この3月の時期において断言してもよいだろう。初めは遠慮がちに、「謎の手」は肩の上から日向のバストを指先でなぞっていく。日向が上目使いで応えるうちに、「謎の手」の動きはどんどん激化。しまいには脇の下から手をくぐらせ、日向の95センチの豊満なバストをリズミカルに、上下に勢いよく揉み立てていく。
 その様子を正面から映すと、まるで疑似的な立ち後背位をとらえているかのようだ。その野卑な行為を受け入れている日向のやるせない表情もいい。よくよく見てみれば(見なくてもだが)、手は浅黒い色で節くれ立っており、どうやら男性の手のようである。しかもその手は、さんざん日向のバストをリズミカルにもてあそんだ後、余韻を楽しむかのように指先で深い谷間をレーシングしていたのも独特のエロさが感じられた。
 最近の安倍演出では、「謎の手」がモデルの体を愛撫する演出が多いが、今作での日向の胸揉み演出で新たな「疑似演出」の地平を開いたと言って間違いないだろう。

 こう書き出すと過激さの目立つ作品に見えるかもしれないが、全体的な内容は多彩だ。彼女の本領であるテニスシーンは、過去作品と同じくみっちり観賞できる(ただしビキニ姿)。またラストで、生徒に「…好き」と告白(!)した日向が、しっとりとした動作で尻突き出しやひざ抱え上げからの股間強調を決めてみせたセクシーぶりも、作品の締めにふさわしい熱演であった。
 まああえて注文を出すとすれば、物語の展開自体にひねりが乏しかったこと、終盤で「着物で海に入水」てな明らかな捨てチャプを設定したことくらいか。全体を総括すれば、日向のグラドル人生の最高到達点と言ってよい掛け値なしの良作であった。

 私のつたないレビューで恐縮だが、ここまでの熱演をやり切ったということが、日向と、グラビアに挑戦した他のアスリートとの明確な違いである。果たして、老舗の竹書房から2本同時にIVをリリースした澤山は日向に肩を並べることができるのか、その覚悟はあるのか…。ぶっちゃけ難しい(今後においても)とは思うのだが。現にサンプルを見た限りでは、股間接写に遠慮が感じられるし。まあほかでカバーできるセクシー演技ができれば構わないのだけれど。

 何にせよ、個人的に「やわ肌アドレッセンス」は、2012年のIVを語る上で外せない一作という位置づけになったと実感している。