無料カウンター

マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

葉加瀬マイ「ミスFLASH2012」(イーネット・フロンティア、監督:中北直)

 「ミスFLASH2012」のグランプリに選ばれた3人のうちの一人、葉加瀬マイが受賞記念のファーストDVDをリリースした(ほかに小松美咲遠野千夏が同時受賞のグランプリ)。

 私は寡聞にして知らない人だったのだが、元の芸名は袴田真衣といって、グランプリを機に改名したらしい。うーむ、それでも記憶にない。さらに彼女、今は地上波で番組終了し、現在はCSで放送する「あいのり」のバスツアーに参加していたということをネットで知った。「あいのり」をCSでやっているのは知ってはいたが…。ということで、彼女を知らない私はどうも情弱の部類に入るようだ。今さら気づいたのかもしれんが。

 閑話休題
 葉加瀬のDVDを購入して、改めてジャケットを見てみると、非常に穏やかな顔立ちの美人だ。失礼ながら、芸名から某バイオリニストが頭に浮かんで容姿をイメージしにくかったのである。面目ない(?)。こういう落ち着いた美ぼうの女性は、現在のグラビアアイドルではいないタイプである。彼女は「銀河鉄道999」のヒロイン・メーテルのミスコン(どんなだ)にも出場したそうだが、まあ納得である。
 加えて私が引かれたのは、そのボディーである。身長は170センチ。大台に乗った長身グラドルは、新人ではひさびさの気がする。3サイズは93−60−90。こちらもバスト・ヒップともに90の大台を超えている。前年のミスFLASH2011・鈴木ふみ奈(96−62−93)をほうふつとさせる数値だ。
 美人で長身で巨乳・巨尻。プロフィルとジャケット写真からは完全無欠の感じが漂うが、本編は果たしてどうだったか。

 結論から言うと…平均点は超えたが、合格点ではない。そういう感じの評価をしたくなる内容であった。
 まずは良かった点からつらつら挙げていきたい。モデルの葉加瀬自身のフォトジェニックぶりは、かなり印象が良かった。いかにも育ちの良さそうなルックス(実家は開業医らしい)で、遅咲き25歳(ミスフラ受賞時は24歳)の処女作DVD…となると変にカマトトぶったぬるい内容になってもおかしくはないのだ。
 しかし葉加瀬の演技はなかなか見せてくれるものだった。青ビキニでビーチを疾走し、形の整った量感あるバストを揺らす姿は優雅さを感じた。
 優雅さだけでなく、きちんとエロ演技も臆せずこなしてくれた点は特に印象深い。廃虚のチャプターでは、緑のニットセーターをたくし上げて白ブラに包まれた巨乳を見せ、さらにセーターのすそをかんで挑むような目つきを見せてくれたのにはそそられた。長いまつげ、大きな瞳をいかした目の演技は、どのチャプターでも押し並べていい印象だ。
 風呂場のシーンは、特に迫力があった。ベージュの紐なしビキニを着用した葉加瀬は、長い手足をぞんぶんに駆使して尻や足を洗う。威圧感のあるエロスを感じさせる。ハイライトは胸洗いだ。例によって大きな目を興味深げにくるくるさせながら、葉加瀬は胸を素手で洗う。カメラ目線もさることながら、谷間に手を差し込んだり、両手を使って胸を持ち上げる動きが丁寧で、初々しさを感じさせてくれて良かった。直後の、浴槽に泡だらけの胸を押しつけるカットもインパクトがあった。彼女のハイスペックなスタイルならではのショットだ。

 こう書いてみると非の打ちどころがない良作に思われるだろうが、不満な点も少なくはなかった。
 その筆頭が、ポージングが全体を通して非常におとなしめだったことである。現代IVにおいてもはや定番のポージング「四つん這い」「開脚」が、今作品ではほとんど…誇張でも何でもない表現として…見られなかったのである。四つん這いはラストチャプターの白下着でのベッドシーンくらいしかなく(台所に腹ばいになるシーンはある)、開脚に至っては海辺のチャプターでの数秒間しかない次第であった(それもかなり崩れた形の開脚)。監督が尻、股間の接写で鳴らす中北だけに、このあたりは大いにストレスを感じざるを得なかった。
 ただ、中北ら撮影サイドを責めるわけにいかないかもしれない。どのチャプターも押し並べて、「ここからきわどいポーズ来るだろうなー」と思ったところで終了していたからである。特に黒レオタードのチャプは、ビリヤードのキューを寝そべっていじり始めたところでバッサリ終わったから「???」な感じにさせられた。ほかの作品なら序盤も序盤のくだりである。そのあたりが、非常に不満であった。

 まあ葉加瀬のモデルぶりは新鮮味があって良かったし、中北らスタッフ陣も彼女をセクシーに見せようと苦労した跡が見られるので、別に責めようという気はない。今回の内容は、たぶん事務所のチェックによるものだろうからなあ。別に確かな根拠があるわけではないが、今回の構成・演出の不自然さからはそう思ってしまう。
 葉加瀬の所属事務所はスカイ・コーポレーションだ。一般には山下真司や奈美悦子のいる事務所と言えば通じるだろう。しかしグラビアファンの私にすればリア・ディゾンがいる事務所」として、何とも嫌な思いが胸に渦巻いた次第だ。リアは「グラビア界の黒船」として鳴り物入りで日本デビューしたが、ふたを開けてみればタレント・歌手活動を展開し、グラビア活動はせいぜい『ヤングジャンプ』など限定されたものだった。
 そんな記憶もあいまって、スカイ事務所への個人的な印象は正直よくない。今回の葉加瀬のDVDも、えっらくNGラインを高くしたんちゃうか…などと邪推してしまったのが正直な心境だ。
 葉加瀬は既に竹書房から、7月に次回作DVDを発売することが決定している。夏のリリース作品にふさわしく、私の杞憂を吹き飛ばす良作を見せてほしいものだが。

 全く余談だが、葉加瀬が平塚奈菜と同じ誕生日(3月25日、葉加瀬は1987年、平塚は85年)と知って、少し和んだ。

※2012年4月23日、記事を一部訂正しました。