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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

南元優希「みんなもっと好きになる」(竹書房、川嶋征樹)

 タイトルが名前「南元(みなもと)」に引っ掛けたものだと作品を購入して2日目に気づいた僕。「好き」も「優希(ゆき)」に掛けたのかな。

 童顔に舌っ足らずな声、満年齢22歳と聞いて少し驚く。そして93センチバストというお約束な「童顔巨乳」の理論。個人的にこうした手合いは普段なじみがないのだが、彼女の場合タッパがある(身長162センチ)ので、トータルバランスが取れている。腰から下はすらっと長く、中村静香をどこかしら思わせるスタイルだ。

 果たして内容に目を転じてみれば、現代IVに適したグラビアセンスの持ち主であることがその演技から力強く伝わってくる。その片りんは序盤のアイス舐め(服装はゆるゆるジャケット)でうかがい知ることができた。下から上への舐め上げなど舌の動かし方、いたずらっぽくのぞき込むような上目使いと見せ方の基礎はしっかりしている。終盤でのポップ飴舐め(服装はピチピチYシャツ)では、口を動かしながら絶妙と言ってよいタイミングで「フン…」とあえぎ声を交えてみせた。
 接写にも強い。風呂場のシーンでは、素肌にピッチリ張り付くベージュビキニでも臆(おく)することなくレンズに向かって右足広角開脚、くの字型四つん這いの尻を見せつけてみせた。十分の強心臓ぶりと言えよう。

 しかし時あたかもグラドル戦国時代。グラビアのスキルは日進月歩し、単にお口や四つん這い、開脚の演技がうまいだけでは(それ「だけ」でも実はスゴイことだけど)独自性をアピールしたとは言えない。
 私が南元を見ていて「おっ」と思わされたのは、その「指」の動きである。眼帯ビキニ姿の彼女がたたずむ風呂場のチャプターのときのことだ。興味津津なふうでローション(容器がデカい)を胸元へ垂らした後の南元の「指の動き」が、非常に印象深かったのである。
 胸の谷間を垂れ落ちてへそに溜まったローションを南元は大事そうにすくう、親指と人さし指の間で糸を引かせて「ねばねば…」「ぬるぬる〜…」と無邪気に笑ってみせる。そして間をおかず、接写した下乳のラインに沿って指を食い込ませるようにして往復させる…。この辺、作品のハイライトだと思う。

 まあ注文を付けるとすれば、南元じゃなくて演出・構成のあり方かなあ。前にも書いたけど、川嶋って期待させておいてなんかガッカリ…みたいな展開の演出が結構多いのよね。
 先の風呂場でのローションプレーなんだが、浴槽にまたがった南元がへりにたっぷりとローションを垂らし、伸ばす。これは戸田れい「願望図鑑」よろしく股間を勢いよくロングストライドで滑らせたところを接写か! と身構えた。しかし南元が滑らせた股間のストライドはいいとこ10センチ。「あ、あれ?」あんなにたっぷりローション広げとったやないかい。しかもカメラが開脚股間に大して寄ってねえし。その後もへりに腹ばった様子を横から漫然と撮っている映像が中心だったのが非常に残念だった。
 それと前述したラストのピチピチYシャツのシーン。巨乳が強調されるのを嫌がる南元が、「服を脱がせてください…」と哀願する。これは脱いだ後にエッロいポージングや接写が来るか? とこちらはまたも身構えたものの、南元が脱いでピンクの下着姿になった後はただ無邪気にベッドの上をゴロゴロするばかりという…。ラストチャプターがこれだと、正直言って裏切られた感がして仕方がない。
 とはいえ、今後の成長を否がおうにも期待させるパワフルな作品であったことは疑いないところだ。

 かようにグラドルとしての資質の高さをアピールした南元だが、つい先日に所属事務所を辞めたらしい。せっかく自身の芸名に引っ掛けたIVをリリースしたばかりなのに…。当面は事務所に属さずフリーとして、芸名を「櫻井ゆき」としてやっていくようである。
 IVを2枚も発表しながら芸名などの面で活動をリセットしなければならない境遇に、芸能界の世知辛さを感じずにはいられない。しかしこの最新作で、南元、いや櫻井のグラドルとしての将来性は十全にアピールできたはずだ。逆境をものともしない彼女の飛翔を願わずにいられない。