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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

橋本マナミ「やさしさに包まれて」(竹書房、上村知之)

 旧芸名の「橋本愛実」の表記の方がピンと来る御仁も多いのではないだろうか。橋本は、このほど結婚を発表した上戸彩とは国民的美少女コンテスト出場者の同期(第7回、1997年)の28歳である。

 オスカープロモーションに所属し、16歳で処女作IVを発表。以降20代前半までの数年間、精力的にグラビア活動をしていた印象がある。
 私も彼女の過去のIVを視聴したことがある。もうかなり前のことで作品名など詳細も忘れてしまったが―たぶん先述の処女作「age16」だったと思うが―キュッと小気味よく締まったお尻のショットは今でも記憶に残っている。ほかに覚えておくべきことはいくらでもあろうが。

 そんな橋本が今年所属事務所を移籍し、「橋本マナミ」に改名してから初めてリリースしたのが本作である。
 だいぶ久しぶりに出したような気がしたが、それでも通算11枚目(約2年ぶり)ということなので平均年1本のペースでリリースしているということか。やはりこの手の美人でグラマーな女性は、グラビアの需要がいつの時代も切れないのかもしれない。

 新作のコピーには「清純派女優の艶やかなイメージDVD」「癒し系女優が久々のイメージDVDをリリース」などとある。個人的にはグラドルの印象の方がずっと強いのだが、「女優」というフレーズがやけに躍っているのに、私は少し不安な気持ちになった。
 本編を見る前からパッケージでこう強調されると、「女優さんの作品だからいろいろチェックが厳しくてぬるい作品になりましたテヘペロみたいなエクスキューズを出されている感じがしたもので。それでも上村演出なら、何の見せ場もないなどと最悪な事態にはならんだろう…と購入・視聴した次第である。

 さて見た感想だが、なかなか良い内容だったと思う。「女優」の肩書を持つモデルを撮ったIVとしては、かなり屈指の出来と言ってよいかもしれない。
 橋本演じる主人公の家庭教師が、いけない恋と分かりつつ生徒の父親と不倫関係に陥り、2人の世界に耽っていく展開である。不倫ものは最近の上村作品の定番ストーリーで、これまで柏木美里(「密会」「逢瀬」)、滝川綾(「いけない恋」)、山口沙紀(「愛の温度」)らをモデルに立てて制作している。不倫に身をやつす橋本の演技は、一連のシリーズと比してもかなりハマりっぷりが出ているように思う。その辺は「さすが女優」ということになるのだろうが、彼女がいわゆる「不幸顔」なので余計そう見えるのかもしれない。

 イメージ映像におけるセクシー演技については、こちらも見る前の不安が7割方解消された感じのまずまずな内容であった。走ったりボールにまたがったりして、胸や尻のパーツを揺らす演技自体は少ない。白ビキニで軽いダンスをする場面など皆無ではないが、その手の演出を期待しすぎると落胆が大きいだろう。
 ただその代わりに、じっくりとB86W60H88のボディーを舐めるように撮る演出が多く見られる。特に豊満な尻(余談だが、以前見た10代の作品のころより一回り量感が増したように思った)はスカート脱ぎ→横臥、うつ伏せの一連の流れできっちり接写しており、臨場感はかなり高い。大胆なポージングは多くないが、開脚して腰を下ろしたときの股間の接写や高く掲げた四つん這いの尻を鏡越しに接写するなど要所は押さえてある。

 意外な収穫もあった。眼帯ビキニで相手の男性と一緒に入浴する体のシーン、橋本が彼の体をかいがいしく洗う。IVでは定番中の定番シチュエーションだが、ここでの腕の演技がかなりキテいた。一心不乱とも言えるような勢いで右腕をリズミカルに動かし、かつ手首を返すというほかのモデルの作品でもなかなか見られない技を披露していた。何より腕を動かしながら徐々に笑顔になっていく橋本の姿に、男性を喜ばせる楽しさに気付いた女性の強烈なエロスを垣間見た感じがした。
 あと茶色のチューブビキニでのマッサージである。旅行先でマッサージを受ける設定で、近年よく見る「恋人に揉まれる」という体ではないのだが、なかなかハードな内容だった。太ももマッサージで股間をバッチリ接写した後、脇腹を揉まれた橋本がク、クンッと上半身を反らすのが悩ましい。施術者に胸の下を両手でグイグイ揉まれ、恍惚の表情で上半身を前後に律動させられるのにはこちらの妄想を大いに刺激させられた。
 ほかにも黒下着で拘束されての氷責めや、うつ伏せになっての棒アイス舐め(普通にかじる描写は多いが)などのお約束シーンがある。 

 この夏は舞台「謎解きはディナーのあとで」に出演した橋本。本人的には女優活動をもっと展開したいところだろうが、個人的には今後も、まずまず良かった新作を超すIVをぜひリリースしていただきたい。グラビアアイドルと女優をきちんと両立、並行してやっている人なんてそうそういないからねえ。

 しっかし作品タイトル「やさしさに包まれて」を目にすると、脳内で自動的にユーミンがかかるなあ。