ちょっと前、伊東まりな「Pure Smile」のレビューでノムラの成長ぶりを褒めたところだが、その辺はこの道のプロである竹書房・学園長も同じ思いだったようである。
学園長のツイート…「N村」はノムラを指していると思われる。
ただここで学園長は「以前は遊びがすぎた部分もある」とただし書きもしている。今回浅倉を撮った新作「妄想ショートカット」では、図らずもその「遊びがすぎる」という欠点が露呈したように思う。
一番顕著だったのは、風呂場でのシャワーいじりのシーンであろう。水の出が悪くなったシャワーヘッドをかいがいしくケアする浅倉。回復を祈るかのようにヘッドをシコシコなでながら、蛇口をひねる。すると勢いよく水が噴射し、浅倉の顔下半分に勢いよくかかってしまう。それでも浅倉は目をつぶって放射を受け止めて歓喜し「ああん、元気になったね〜」といとおしそうにシャワーの口にキスをするのであった…。
まあ一種の疑似的演出効果を狙ったのでしょうが、それを加味しても正直ついていけない流れだったな。カメラワークも横からの引き絵中心で、見る側の興奮を得にくいもんがあったし。まさにこのチャプターは学園長の言う「遊びが過ぎる」点が前面に出ていたと思う。
あと遊びが過ぎたのは「執事が実は男性だった」というチャプターかな。いわゆる男装がメーンなのだが、浅倉がちょっと男性になりきろうとしすぎ。声も低くつくり、メガネで短髪の風ぼうもあいまって「謎解きはディナーのあとで」の櫻井翔を思い出してキモかったよ。
構成も、カメラ視点の「ご主人様」にサラシをほどいた胸を押しつけ、さらにベッドに立ち上がって踏みつけなどでSっぽく責めたまではいい。しかしその直後、「ご主人様」に逆襲されるのだが、彼女が尻もちをついてから後はおもくそ省略しているのも不完全燃焼だった。
浅倉は自分からカメラ視点の男性を責め立てるサディスティックな演技はいいのよ。本作品でも、ベッドでのしかかっての高速腰振り(正面での胸揺らし、後ろを向いての尻揺らし)や風呂場で相手の反応を楽しむかのように大きく口を開けてしゃぶるアイス舐めとかね(壁に手をついているのも、責め立てられているのを逆に責めているように見えてエロかった)。
それが一転、自分が相手に責められる演出になるとしょぼくなるんだよなあ。「ボクの彼女」(エアーコントロール、安倍雄治)でもそうだった。本人の意向か事務所の方針かは知らないけど。
「王様のブランチ」リポーターというメジャー仕事をこなしつつ、セクシーなDVDをリリースするのはなかなかに至難の技であろうが、スペックも実力もある浅倉にはさらなるエロ演技を極めてほしいものである。あ、書いているうちに冒頭のノムラの話が関係なくなってきた。