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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

村上友梨「Twenty」(晋遊舎、中北直)

 村上の「10代最後の作品」(おそらく撮影時)という触れ込みで、こちらもエロスの表現に一歩踏み込むかと期待…したが、期待させられた後にガッカリすることの多い内容だった。

 寝室、ベッドに寝ている彼にピンクビキニ姿でのしかかる村上。これは中北お得意の、彼にマッサージを施す体で激しく上半身を上下動させる演技だな…とこちらは身構えた。しかし動きがもっさりしすぎ、スローモーすぎて、胸も大して揺らさず。後ろ向きになった開脚状態の尻接写は従来より責めた感じだが、尻の思い切った前後運動などはなし。
 この直後に村上は彼からマッサージを受けるが、太もも(股間接写込み)と尻を揉む場面は時間が思いのほか短い。胸揉みは時間、手つきとも及第点と言えるが、村上が笑い過ぎていて、リアクションのセクシーさに欠けた。

 風呂場での眼帯ビキニ、ここで棒アイスが村上の眼前に差し出され、彼女にとって初のノーハンドアイス舐めが披露される。さっきの寝室以上に見ているこちらは力を込めたが、思いっ切りすかされてしまった。
 村上が彼の持つ棒アイスを食そうと顔を近づけながら口を開けるのだが、彼がさっとアイスを引っ込める。このやりとりが延々、まあーしつこいですわ。こういうじらし的なアイス舐め演出は4〜5年前に流行していた記憶があるけど、なぜ今になってやるかね中北よ。
 結局村上が自ら棒アイスを持って食べるが、口をもそもそさせて普通に食っているだけ。舌を出して舐める描写が皆無ときたものだ。(ノーハンド状態のときも普通にくわえているだけ)

 この際だからハッキリ書いておくが、中北はアイス舐め・飴舐めの演出がつたないと思う。つたないという表現はぬるいか。下手なんだよ。
 これは中北の作品を数年見てきてずっと感じてきたことだ。せっかく「10代最後」の村上のセクシーを切り取ろうとしているときに、そんな及び腰の演出でどうするのかと彼の姿勢を疑わざるを得ない。

 風呂場のシーンは中北が最近定番とする「バストを下から突き上げて揺らす」演出もあるにはあるが、これも所要時間が短い上に、村上の突き上げる動作もおとなしい。胸揺らしそのものも、オレンジビキニでのダンスや青タンクトップでのバランスボールでそこそこの揺らしどまりという印象だ。IVを見慣れた人々なら、胸揺らしやマッサージ、アイス舐めといったあらゆる主要演技が、他の中北作品と比較して著しく中途半端な結果に終わってしまったことを感じるはずである。

 くさしてばかりもさすがになんなんで、ここで評価したいことを一つ。実は先ほどさんざん酷評した寝室での彼氏にマッサージのシーンだが、村上が後ろを向いた後のくだりで、彼女の尻のすぐ下でシーツにくるまれた彼氏役の足がブルブル震えるリアクションをしていたのである。
 まあおそらく女性スタッフの足ではあろうが、グラビアアイドルの尻の至近距離で足を震わせるというのは、見る側を興奮させるには十分な要素があると思う。ホラ、あれですよ、バイブレーション的な。
 今作は彼氏役の足ブルブルが村上に直接的な影響を及ぼすことはなかったが、この足ブルブルをもっと突き詰めれば演出上の大きな武器になるはずだし、中北のIV作家としての大きな飛躍のきっかけになるのではないかと考えるのですが、どうでしょうか。