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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

小林恵美「Female」(イーネットフロンティア、安倍雄治)

 テレビのチャンネルをザッピングしていたら、「解決ナイナイアンサー」(日本系)に小林恵美が出演していたので見てみた。大ざっぱにまとめると、何でも彼女は仕事がなくてカツカツだそうで、私服をヤフーオークションにかけるなどして糊口(ここう)をしのいでいるといった現状が紹介されていた。

 ちょうど休日だったその日、後述する小林のIV「Female」を何とはなしに観賞していたので、その偶然に少し驚いた。生活については、過去にちょくちょくネットを通じて「あまり仕事がない」という話に触れる機会があったので「ああ…そう…」という感じだったけれど。
 ちなみに番組では「元グラビアアイドル」と紹介されていたが、IVは今年4月にも「Last Kiss」(イーネットフロンティア、監督は嶋公浩)をリリースしている。グラドルの現在の主戦場が(雑誌媒体ではないというのが不本意なのはあるが)IVということを考慮すれば、まだまだ現役と思うが。

 小林恵美は今年30歳(1983年の1月1日、正月生まれ)。グラドル事務所の老舗イエローキャブ所属でデビュー、ポジション的には事務所内ユニット「RCT」の同僚・根本はるみ(現在は結婚し引退)の次にプッシュされる存在だったと思う。今はなき「テレ朝エンジェルアイ」を2004年に受賞している。
 その後イエローキャブの事務所分裂により、小林は元社長でヒゲの名物男・野田義治が立ち上げたサンズエンタテインメントに移籍。現在に至る。世間的な代表作というと「志村けんのバカ殿様」の腰元役であろうか。たまに番組を見た限りでは、殿の城内探検に単独でお伴するなど、志村と共演する場面も多かった。志村のラジオ番組「はじめの一歩」のアシスタントも務め、寵愛(ちょうあい)されていた印象は強い(現在は降板し、尾崎ナナが引き継ぎ)。あと私は未見だが、自身のルーツであるロシアつながりかNHKの「ロシア語会話」にも出演していた。
 彼女の活躍度をプロ野球にたとえてみれば、新人時代に将来を期待されたものの、中堅の現在は一軍半のポジションで年間に数十試合は主力の途中交代で公式戦出場する捕手といったところか。巨人で言うと加藤健あたり。

 個人的にはプロ野球の年末年始期のテレビ特番で見かけたときの印象が強い。
 番組内でフィーリングカップル的なコーナーがあり、そこで小林が当時独身のダイエー(現ソフトバンク)和田に「バスト88センチです」と自己紹介し、ネット上で和田ファンの女性たちに顰蹙(ひんしゅく)を買ったくだりを覚えている。そんなアプローチを掛けられた和田が伴侶に選んだのは、小林にとってグラビア界の先輩に当たる仲根かすみだったわけだが。

 さてここでひとまず「ナイナイアンサー」および過去のキャリアのことはおいておいて、小林のIVに話を転じるとしよう。
 私が過去に購入した彼女の作品は「春爛漫」(晋遊舎、2007年)と「Female」の2本である。「春爛漫」はどちらかというとIV発展前夜の当時にありがちなコミカルな内容で、特殊効果により小林が1人2役を演じて「尻文字」対決したのを記憶している。まあ黒ボンデージで締めつけた尻を振りたくるさまをそれなりに接写していて、悪い内容ではなかった。


 
 「Female」はちょっとそうしたクラシカルな時代のIVの雰囲気を残しつつ、現代IVのテイストで小林のセクシーを切り取っている。
 まず序盤のチャプター2で安倍お得意のカメラキスを皮切りに、四つん這いの胸や尻をみっちり接写。突き出した尻よりも低い位置から28歳(当時)の成熟した肉体をカメラがとらえ、臨場感を醸し出している。




(いずれもチャプター2)

 中盤のチャプター7は、個人的に作品を象徴するシーンが凝縮されていると思う。疲れてベッドにうつ伏せになった小林の太ももを彼氏がマッサージ…にかこつけた愛撫を実行。スカートをめくろうとしたところ気づかれて未遂に終わるが、小林は気が乗ってきたのか脱衣する。ここで見せる白下着が非常にいい。



(いずれもチャプター7)

 先に少し触れたが、小林は曽祖母がロシア人、つまりロシアの血が8分の1入っているとのことだが、その色白さがDVD画質で見てもかなり半端ない部類である。「色の白きは七難隠す」とはよく言ったもの。身に着けたブラジャーが純白というのも、さらにそそるポイントだ。まあ個人的には黒下着も見たいところだが。
 色白のアドバンテージは、風呂場のチャプでも威力を感じさせる。別チャプターで体洗いにより付着した白い泡のエロさは、見ていただければ理解してもらえるだろうか。



(いずれもチャプター11

 あと瞳の色も若干明るい茶色なんだな。この辺も表情のミステリアスさにつながっていそう。終盤では、ゆるゆるタンクトップで重力から解放された横乳、一方でパツパツに締めつけられたストライプパンツの尻を堪能することができる。




(いずれもチャプター12)

 ほかのチャプターでは単にゴルフに興じたり、象の背中に乗って散歩したりと少し脱力。そういった「一昔前」感漂う構成こそ見られるものの、全体的にはネームバリューにおもねらない一歩踏み込んだセクシーを実践できた良作とみていいだろう。この8月に節目となる20本目のIVをラインコミュニケーションから、しかもBD版も出すということで、年齢をさらに重ねた小林のおとなのエロスを期待したいところだ。

 そして話は冒頭の「ナイナイアンサー」に戻る。仕事の窮乏ぶりを嘆く小林に、スタジオで同席するゲストが口々にアドバイスをするのだが、どの人も「(グラビアから離れた)別の道にチャレンジしたら」と言っていたのは残念だった。
 曲がりなりにも30歳まで約20本のIVを世に送り出した小林なのだから、1人くらいは「ほしのあきさんのように30歳すぎてブレークした人もいる。グラビアを頑張ってみよう!」と言っても良かったんでないのと思うが。まあ誰かが言ったとしても、野田社長がグラドルの高齢化に否定的な人物だからな。ましてほしのや熊田曜子の台頭で、自分の事務所の若手がなかなか売れないという煮え湯を飲まされた経緯があるし。

 しかし「ナイナイアンサー」の放送を見たらしき青少年が、小林のブログに「こんなキレイな人がいるなんて…」と新鮮な感動をあらわにしてコメントしているのを見ると、どこか胸が詰まってくるのはなぜでしょうね。