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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

森江朋美「Jewel」(竹書房、細井智耀)

 27歳、今月20日で28歳となる森江の処女作IV。今回のレビューにあたりググってみたが、彼女のwikipediaは作成されていないと来た。
 所属事務所スタイル・コーポレーションのHPを開けば、ちょくちょく2chのDVDスレで話題になる安枝瞳の同僚のようである。さらにブログを見れば2010年1月から開始しているので芸歴は少なくとも4年近くあるが、詳細は定かでない。

 この作品は10月にリリースしたものであるが、発売当時はスルーした。裏パケを見ればレースクイーン、イメージガールで実績があるように書かれているが、失礼ながら全然知らんので興味を引かれないというのもあったし、演出担当がいわゆる名物監督ではなかったので見送った次第だった。いや担当の細井も名前は知っているし、彼の作品をちょくちょく購入した経験もあるのだが、その辺は後述する。

 そんな私がなぜ森江の処女作「Jewel」を購入するかに至ったかというと、経緯は単純で先月の竹書房作品のメニューにあった「ラインナップ」…前月の作品群のサンプル映像が収められている…を見たからである。ここで森江の演技を見て初めて興味を引かれ、購入に踏み切った次第だ。って、あんまり力を入れて書くほどの話じゃなかったですねw

 内容自体は赤ビキニあり、ハイレグあり、眼鏡にミニスカの女教師ルックありとまあ正統派の作り。可もなく不可もなくといった構成だが、森江が処女作と思えぬほどの頑張りを見せている。
 まず驚かされるのは、その下半身の動きである。レースクイーンらしさのある細い上半身とは対照的に、ヒップは89cmとむっちりしている。
 そのアンバランスさを生かすように、尻を強調したポージングが多い。それもただ突き出すのみならず、上下左右とくねらせ円を描くような滑らかな動きをしてみせる。赤ビキニ(チャプター3)、白地の柄物パンツ(チャプター4)、女教師のスーツを脱衣しての黒下着(チャプター8)とそうした悩ましい動きは随所で見せている。


(チャプター3から)

(チャプター4から)

(チャプター8から)

 それに加えてもっと評価されるのは、その「顔芸」であろう。顔芸というとザブングル加藤の「悔しいです」がチラついてしまうかもしれないのでこの表現は申し訳ない。グラドルの顔芸はもちろん笑わせるためのものでなく、いかに視聴者をグッと来させるセクシーさを表現できるかというものであるが、森江は非常にその辺がうまいと思った。
 その顔芸が最も際立っているのが、作品中のハイライトといえるチャプター7であろう。内容は定番のマッサージ。面積小さめの三角ビキニを着用した森江の尻、太もも、胸を時にはみっちり、時にははたくような手つきで高速に揉んでいく。
 とまあそれだけなら従来の作品でも見られる展開なのだが、責められているときの森江の表情が他作品とは一線を画すものとなっていた。大体のモデルはマッサージされるとやたらくすぐったがってケラケラ笑う流れになるのだが、森江はおとなのエロスをたたえたリアクションを発する。
 揉み手の手つきがぐいっと押し込んでくる動きに合わせて、感じたように目をつむって首筋をそらしたり、また見ているこちらの反応を探って楽しむかのように潤んだ瞳でカメラ目線をくれたり…。ちょっとぎごちない感じもするにはするが、その辺は処女作ゆえだろう。




(いずれもチャプター7から)

 白眉なのは、横臥の体勢を取ってからのリアクションおよび顔芸である。マッサージ師が、体をくの字に曲げた森江の足裏を入念に押し始める。痛みに悶絶する展開かと思ったが、力を加減しているのか森江にその気配はない。
 やがてミシ、ミシッと森江の体が前後にゆっくり、やがて大きく揺れ始める。その動きに合わせるかのように、森江のリアクションは大きく、印象的なものとなっていく。先ほどの首筋反らしに加え、呼吸が徐々に荒くなる。「フン…」「ハアン…」とやるせない喘ぎ声まで発してきた。88cmの胸元には、いつの間にかしっとりと汗が浮き上がっている。右手が枕をつまんでいる仕草もワンポイントのエロさを醸し出していた。




(いずれもチャプター7)

 腰を深く突かれるように動かされ「や…やめて…」と哀願する森江。ようやく動きは止まるが、森江は怒る素振りもなく、余韻を味わっているかのようなカメラ目線を向けるのであった。いや、見る側の妄想をかき立てるために持てる力、感性をフル稼働した感のある、力の入った表情および体全体の演技であった。

 といっても、手放しで作品を褒めるわけには行かない。ほかのチャプターは、モデルの森江のポージングはともかく演出面、特にカメラワークに不満が大きく残ったからだ。
 カメラワークについては、正直責めの甘さが目立つと思う。森江が尻を強調したポージングを多用しているのは前述の通りだが、それに加えて股間の動きもいい。黒下着のチャプター8では、ベッドに座った状態で股間をうねらせている。



(いずれもチャプター8)

 そうした熱演に、カメラは応えていないと感じた。何しろこの作品でのカメラは「ローアングル」の視点が欠如している。開脚とか突き出し尻とかいった挑発的なポーズに最も適したカメラワークは、ローアングルだと私は確信している。そうした視点のカメラワークが「Jewel」ではほとんど見られないのが残念だった。風呂場が舞台のチャプター10ではかなりの長時間、バスタブでビキニの股間をグラインドさせているのに、ほぼ斜めからの引き撮りはもったいないの一言だった。



(いずれもチャプター10)

 またチャプター4ではワイングラスを舐めるという演出をしている。カメラ目線はいいのだが、いかんせん舌の動きが見えづらいのがネックだ。見終わってみれば、モデルのやる気や実力を十二分に引き出したといえない印象があって、ストレスを感じた次第だ。というか、細井の作品には前からカメラワークや演出の点でもう一歩と思うことが多かったので、発売当時は購入を渋ったのである。まあ結局買って、見て、そこそこ評価したわけではあるが。


(チャプター4から)

チャプター11から)

 ただ森江は、前述した通りリアクションやポージングにしっかりしたものを感じるので、ぜひ事務所サイドは次回作に着手してほしい。肩幅があって、腰のくびれた均整取れたプロポーションレースクイーンぽさがあって個人的にいいと思うし。そういや一時期、レースクイーンがグラビア界を席巻していたんだよなあ…(遠い目)。
 と思いきや、森江は来年1月に新作を出すのね。