過去に見たアイドルDVDで最もすごい作品を挙げろと言われれば、私は戸田れい「願望図鑑」(イーネットフロンティア、上村知之、2011年)を推す。あれほどモデルとスタッフの本意気が伝わった濃厚な作品は、もうあと数年は見られないかな…と思っていたが、奇しくも戸田の事務所(アッシュ)の後輩である咲丘がやってくれた。戸田版「願望」にひけを取らない、まさに乾坤一擲(けんこんいってき)の快作を送り出したのである。
チャプターが進むにつれて、尻上がりに見どころが増えていく理想的な作品展開。あえてイチ押しのチャプターを挙げるなら、チャプター7の「風呂場で競泳水着」であろう。
浴槽になみなみと張った水面上に股間を浮かせる「栄光の湯マン」の超接写、バスタブにまたがってのグラインドプレーを尻・股間双方の接写でみっちり、マットに舞台を移してカメラ目線で四つん這ってのリズミカルなシャワーヘッドしごき、そしてローションでぬるぬるになった体をマットに擦りつけ…。間断ないセクシー演技をムダのない動きで次々と決めてみせる咲丘のセンス、運動神経にはただ脱帽するばかりだ。このシーンを見るだけでも、約4000円のゼニを払う価値があろうと私はみている。
(いずれもチャプター7)
咲丘といえば「舐めドル」という称号を頂戴するほど秀でたアイス、飴舐め演技がトレードマークだ。今作は舐めよりも下半身接写に力点を置いた感じだがそこはプロ、チャプター6の浴衣姿での瓶舐めでキッチリと仕事をしているのはさすがだ。ほんの一瞬なのだが、瓶の口に舌を突っ込んだ状態で舌先をチロチロ動かしているのは魂消(たまげ)た。舌先に関節あんのかとw
(いずれもチャプター6)
なんにせよ、現時点で「個人的年間IVランキング」の優勝候補ナンバー1に躍り出たといえる良作。昨年は惜しくも準優勝だった咲丘、悲願のリベンジはなるか?