TBS深夜番組「ランク王国」9代目MCの肩書を持つ27歳の星野が、久々に放ったIV。ランク王国のMCといえば、このブログ的には2012年の個人的IVランキングで優勝(「きみのために」晋遊舎、安倍雄治監督)に輝いた8代目MC・鎌田紘子の名がピンと来るところだ。今回の星野も、鎌田と遜色ない出来栄えのIVをリリースしてくれた。表ジャケからして、その気合の入りようは分かるだろう。
タイトルからも表ジャケからも、観賞者の先入観として「お尻をひたすら強調するIVなんだな」と思って致し方ないことだろう。しかし、その先入観はチャプターが進むにつれて大きく裏切られることになる。
その辺はおいておくとして、まず第1チャプター。ベッドから気だるく起き上がった星野が、紫の下着に着替える。このとき下のパンツを履き換えてから、パチンパチンと鳴らしたり股間に食い込ませたりするさまをローアングルから接写。カメラを見下ろすカットといい、どことなく盗撮AVをほうふつとさせる。
(チャプター1から)
そしてタイトルに沿った尻の接写である。星野は、特技のダンスで鍛え抜かれた張りのある尻をカメラに誇示するように突き出す。何かいけないものが見えたというなら、たぶん気のせいであろうw
(同上)
かようにこの作品は星野の尻に文字通りズームインした内容になるかと思いきや、さにあらず。中盤から、星野は意外な、かつIV界を生き抜くにあたって有効な武器を披露し始める。
その武器とは、ズバリ「舌」である。チャプター3、メガネ姿の星野は屋外のベンチでトーストを手にするという風変わりなシチュエーション。ここで星野はトーストに塗られたバターに一心不乱に舌を這わせるのだ。
(チャプター3から)
舌技が乗ってきた星野は、今度はオ○ナミンC?の瓶を相手に第2ラウンドへ突入。舌技とともにカメラ目線で瓶の口に吸いつく。いやはや、触角のように舌を動かすテクニックといい、カメラ目線の使い方といい、非常に堂に入ったものだ。
(同上)
星野の舌技は、まだ序の口である。チャプター6、ピンクのレオタード姿の星野が床に置いた鏡を相手にM字開脚を見せつけた後、四つん這いの体勢から鏡をひたすら舐め続ける。その力強い舐めは、太さ1ミリはあるんじゃねえかという唾液の糸を引かせるほどだ。
(チャプター6から)
無機物の鏡を舐めた直後、星野はまだ物足りないと言わんばかりに顔を上げ「舐め…たい…」と呟く。そして恍惚とした表情で空中に舌を上下左右に動かす「エア舐め」を見せるのだ。いやはや、「フェチシスト~美尻」ではなく「フェチシスト~舌技」という題名にすべきだったろうと感心させられる。
(同上)
そしてチャプター7。これまでトーストだの瓶だの鏡だのと「変化球」なものを舐めてきた星野が正統派(?)のアイス舐めに挑む。まず黒下着、赤の穴あき網タイツの尻を接写で見せつけた後(サブタイの美尻の重要度は…という疑問は出るが)、四つん這いで垂直に立てられた棒アイスにかぶりつく。
(チャプター7から)
自由自在な舌の動き、カメラ目線、また柔軟に首を使って舐める動きに秀でていることはこれまで作品を見てきた者ならある程度想定できたと思うが、星野はそれでもこちらの想像の上を行く舐め演技を見せる。アイスの先端を舐め取り、むき出しになった棒に吸いついて「コポ、コポッ」と音を立ててみせたのだ。「どこで覚えたんだよ…」と言いたくなる(どういう立場?)高等技術であり、この舐め演技をほかにやったグラドルを私は寡聞にして知らない。
この後は、あお向けに体勢を変えた星野の口に新たな棒アイスが押し込まれ、口周りを濁らせながら舐めたり頬張ったりする展開となる。
(同上)
何だか星野の舌技オンパレード感漂うレビューになってしまったが、ラストのチャプター9は初心に戻って(?)尻強調の内容に。暗い和室で、紫下着姿の星野は挑発するような振り向きカメラ目線で四つん這いの尻をたたき、乾いた音を響かせる。あお向けのM字開脚も追加で。
(チャプター9から)
その行為に応えるかのように、謎の手が容赦なく星野の尻をスパンキング。張りのある尻を暗がりの中で波打たせる。たまらず星野は体勢を崩し布団にあお向けとなるが、「…もっと叩いてください…」と哀願し、その後のさらなる変態的な展開を予感させる形でIVは終了するのだ。余談だが、本編がブラックアウトして浮かび上がる「End」の文字がいかにもなAVぽくて笑えたw
(同上)
いやあ、リアルタイムで見たときはかなりの衝撃だった。月10本は新作のIV購入して見るけども、この星野の「フェチシスト」はインパクトが特にあって3日くらい就寝前にリピート再生したほどである。
作品全体を見渡せば、副題にある尻の強調ができたかというとそうと言い切れなかった点や、風呂場を舞台に白下着姿で体洗いする内容(チャプター8)がフェチをテーマにしたとはいえ足裏のアップを見せるなどマニアックに過ぎたことなど、欠点はいくらかある。それを差し引いても光る作品であった。
星野はこの新作IVのイベントで、「もう最後という気持ちでやった」と振り返ったらしい。その意気ごみがよく伝わる内容であったことは、疑いがない。ただ個人的には、これで最後だなんていわず2本でも3本でも新作を出してもらって、その美尻と舌技を私たちに堪能させてもらいたいところだ。
(12月4日、記事を一部加筆)