無料カウンター

マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

グラドルの活動の場を容赦なく奪うAmazonのグラビアDVD大規模規制に改めて抗議する(追記あり)

 

 Twitterのタイムラインで、安枝瞳がイメージDVDの次回作制作のめどが立っていないと呟いていることを知った。安枝と言えば、2015年の「プロが選ぶアイドルDVD大賞」でグランプリを受賞しており、グラドル界のトップを走っている人物…のはずだ。
 その彼女をして、わずか1年で次回作のめどが立たないという苦境に立たされている。こうした問題の背景には、やはり昨年3月に表面化したAmazonのグラビアDVD大規模規制が非常に悪影響を及ぼしていることを確信せずにはおれない。

 AmazonのDVD大規模規制は、東京スポーツ紙が昨年3月20日付でかなり詳細に報道している。

 報道内容はこちら。

 この報道およびAmazonのやり方に対して、私はグラビアDVD愛好家の端くれとして到底容認することはできず、Twitter上で抗議声明を発表した。今改めて考え直してみても、Amazonの大規模規制は道理もない、横暴極まりないものと言わざるを得ない。

 

 大規模規制の決定的な動機は、東スポによるとあるグラドルが自身のDVDの内容に抗議し、Amazonに販売差し止めを要請したというもの。Amazonはその要求どおりに該当DVDの販売を差し止めればすむものを、グラビアDVDそのものをけしからんとして大規模規制に踏み出したのである。
 このやり方には、一切の道理がないし筋も通らない。一企業にすぎないAmazonが、自社の気に食わない内容だからといってグラビアDVD業界に介入し、活動の土台を根こそぎ奪うという権利はどこにもない。
 もっと言うなら、Amazonの大規模規制は憲法第21条に抵触していると思う。日本国憲法第21条「集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。(後略)」

 Amazonの大規模規制から約10カ月たったが、改めてグラビアDVD業界の状況をみてみると、じわじわと真綿で首を絞められていると危惧せざるを得ない。先述の東スポの記事でグラビアDVDから撤退を検討している事務所も出ていると書かれていたが、2016年度になってから明らかにそういう芸能事務所も出てきたと感じる。
 その事務所の一つが、プラチナムプロダクションだと私はみている。東スポの記事でも、同事務所所属の、おのののかのDVDが見られなくなるかも…と書かれていた。
 果たして、2016年4月以降に発売されたグラビアDVDには、プラチナム所属のグラドルの作品のリリースがぱったりとやんでしまった。2015年度まで、同事務所では佐野真彩レースクイーンオブザイヤー)や古川真奈美(ミスアクション2013出場)など、3~4カ月に1本のペースでコンスタントにDVDをリリースしていたグラドルが、2016年4月以降は発表の実績がない。理由が明かされたわけではないが、Amazonの大規模規制が悪影響を及ぼしたとみて間違いないだろう。
 Amazonは大規模規制に際して、指定する芸能事務所所属のグラドルは規制の対象外としたらしい。しかし彼らの作成したリストにある芸能事務所とはバーニング、ケイダッシュアミューズジャニーズ事務所AKSオスカープロモーションスターダストプロモーション、ライジングプロモーション、東宝芸能ホリプロ、エイベックス、ワタナベエンターテイメントである。この中でコンスタントにグラビアDVDをリリースしている事務所と言えば原幹恵中村静香を抱えるオスカーくらいのものだ。何だよジャニーズ事務所ってwこのリスト一つ取っても、Amazonの大規模規制がいかに道理を欠き、グラビアDVD業界の改善とは無縁のものか分かっていただけるだろう。
 年明けにあたり、2017年はAmazonのグラビアDVD排除の動きに抗し、文化としてのグラビアDVDの地位向上へ反転攻勢となる年となるよう、奮闘していきたいと思う。

 次回はAmazonのグラビアDVD大規模規制の尻馬に乗り、自身が世話になったはずのDVD業界せん滅の先兵の役割を買って出たグラドル・倉持由香氏への批判記事を書くとする。

 

【2017年1月13日追記】

 この記事の発表後、冒頭に取り上げた安枝瞳氏自身が釈明のツイートをした。

 内容は以下の通り。

  まあ記事を受けてのこの呟きは真摯(しんし)なものだと分かるし、私も彼女と論争するのが目的ではないので全面的に否定するようなことは書かないでいよう。

 ただし、それでも安枝氏のご意見に添えなくて申し訳ないが、Amazonはやっぱり悪いよ。先に書いたプラチナムプロダクションの例をはじめとして、明らかにコンスタントにグラビアDVDをリリースするグラドルの人数はかなり減少したのが印象としてぬぐい難いところだ。

 名グラドル・谷桃子は昨年のうちに、ラストと銘打ったDVDをクラウドファンディング(昨年話題になったアニメ映画「この世界の片隅で」のあの手法ね)で制作すると風のうわさに聞いたが、一向に完成した話を耳にしていない。

 また谷と親交の深いこちらも名グラドルの伊藤えみも昨年秋ごろ、新作を撮るとして衣装の打ち合わせをしたなどの報告をSNSでしていたが、いつの間にか続報が途絶えた。お蔵入りしたのだろうか。

 知名度もありグラビアの実力も折り紙つきで知られている彼女たちをして、活動の存続そのものが危ぶまれているのが現状なのだ。これがAmazonのグラビアDVD大規模規制と無関係とするのは無理があろう。そもそもグラビアDVD業界そのものの衰退こそが、大規模規制を強行したAmazonの狙いであるのは明白なのだから。

 そういうわけで、安枝氏の複雑な思いを私なりに引き受けた上で、改めてAmazonの横暴は告発していきたい。