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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

伊藤えみ「彼女の秘密」(ギルド、加納典譲)

 1年半のブランクから解き放たれたグラビア職人・伊藤の復帰作。当ブログでは「IV甲子園」で3季連続出場するなど知名度が高いが(?)意外や意外、レビューするのは初めてである。だからどうってこともないのですが。

 以前と比べると痩せたのか、やや顎のラインがシュッとした気がする。個人的なぜいたくを言えば監督は加納でなく、出世作「Graduation」シリーズを世に出した上村知之に担当してほしかったが。
 結論から言えば「さすが伊藤」というべき盤石の内容であった。見返せば見返すほど味が出てくると言おうか。

 まず内容に苦言を呈するとすれば、ポージングの面で冒険があまりみられない点だ。チャプター8はかなり面積の狭い下着を衣装に採用しているが、単に腰を下ろしてカメラワークに労を割いた感が否めない動作が大半を占めており、その辺は拍子抜けした。
 次のオレンジハイレグ水着を着用したチャプター9でも寝そべるポーズが大半の省エネ演技が感じられた。伊藤といえば「ひねり、反らしを多用した体への負荷が半端ないポージング」が印象深い。そうしたパフォーマンスを期待したものとしては、物足りなさが残った。

 それでもやはり前半で見せたダブルの飴舐め(チャプター3)、ダブルのアイス舐め(チャプター5)はさすが伊藤とため息をつきたくなるほどの圧巻であった。肉厚の舌を目いっぱい伸ばして2本を舐め上げる演技は、見る物を問答無用でねじ伏せる狂気を孕(はら)んでいた。


(チャプター3から)

 特にアイス舐めの方は齢(よわい)30を前にして新境地を開拓したと思えるほどの出来。次々と眼前に差し出されるカラフルな棒アイスを前に「ちょうだい…」「ガブッていっていい…?」「なんかこっち硬い」「生き物みたい…」とつぶやきながらしゃぶっていく。見ていてゾクッとしたのは、視聴者に聞こえるか聞こえないかの音量で(イヤホンをして音量増して聞こえた)「好き…」と囁(ささや)きながら棒アイスにかぶりつく場面はいろいろしびれた。今年のIV界を代表する名シーンだと思う。



(いずれもチャプター5)

 ラストのチャプター10でのマッサージも、鮮烈な印象を残した。意外にも、伊藤は過去作でマッサージの名シーンをあまり見せていないのだが、今作では寝ている体のところに白濁液を塗りたくられ、徐々にうつ伏せの尻を突き上げていく。尻を揉む手つきが強まり、くの字の体が前後するたびに「んっ…ふん…」と低音の鼻声を発するくだりに成熟したエロスを感じた。



(いずれもチャプター10)

 今月19日が誕生日で、間もなく30歳という節目を迎える伊藤。IV発売イベントで水着になるのは今作が最後ということだ。残念な知らせだが、IVリリース自体は止めないという宣言と受け止めたい。まだまだそのグラビアの実力は衰えていないことは「彼女の秘密」を見た人々が強く実感したことと思う。

 グラビア界復権のカギを握るベテランとして、伊藤には30歳をすぎても旺盛なIVリリースを願いたいところだ。そもそも現在のIV界は、壇蜜に代表されるアラサーグラドルが強烈な存在感を残している。伊藤より年上の山本梓歩りえこ杉原杏璃よしのひろこ、同い年の磯山さやか柏木美里江頭ひなたが頑張っているのに伊藤だけ指をくわえて見ている法はなかろう。
 伊藤よ、おまえがそろわなければ秋元の大量なニコパチグループに勝てない。そう、伊藤はスラダン山王戦の赤木なのだ。