2015年1月発売の1st「Heart Mark」(イーネットフロンティア)以降、4年半で18本ものDVDをハイペースにリリースしてきた松嶋の最新作。20本近くもDVDを出し続けると、その分だけ「マンネリ」と言われる危険性も増すのだが、果たして松嶋は冒頭から攻めたエロ演技を見せている。
エステティシャンに扮した松嶋は、ある男性客の部屋に出張。男性をソファに横たわらせ、リンパマッサージを始める。
男性客のズボン(松嶋が用意してはかせたもの)の中に両手を突っ込み、リンパを刺激する松嶋。グラビアDVDでモデルがマッサージを行うシチュエーションなど定番中の定番だが、男性のズボンに手を入れてまで相手をもみほぐすというシーンは寡聞にして知らない。もっとも、男性役としてズボンの中に手を突っ込まれているのは女性スタッフなんだろうがw とはいえ、こうした珍しい演出がその後の妖しい展開を暗示したものとなっている…とは考えすぎか。
松嶋は男性客にお尻を向ける形でマウントを取り、足のマッサージを続ける。無防備となった尻に、男性客はつい手をかけてしまう。
こういう展開はグラビアDVDにおいてお約束ではあるが、だいたいモデルの反応は「やめてください」と困った笑顔で注意するのがパターンである。しかし今回の松嶋は一味違う。「お客様…」と言ったきり注意もせず、体を反転させて男性と正対し、制服を脱ぎ始めるのだ。
まず脱衣のくだり。制服がへそ下まで一気にファスナーを下げるタイプなのがいいね。個人的には、脱衣シーンで使う衣装はボタン式よりもファスナー式かな…て個人的な希望はさておいて。
ここで松嶋はもう一丁ジャブを入れる。カメラ目線をしながら、白下着に包まれた右胸をぐいっとひと揉み。まるで戦闘態勢に入った合図をかけているかのようにw
そして松嶋はゆっくりと前傾姿勢を取る。目を閉じた憂いのある表情は、男性客に「好きなようにして…」と誘っているかのようだ。
男性客は松嶋の87cmのバストを左右から押しつぶすようにもてあそぶ。この愛撫に彼女は「ハア…ハア…」とやるせないような喘ぎ声を放つ。男性側の愛撫の仕方が少しおとなしいんでねえの?という多少のうらみは残るが、このやりとりはまさにセックスであり、きっちりとこなした松嶋とスタッフの心意気を買いたい。
男性客の愛撫を受け入れた松嶋は、体を預けるようにぐったりと倒れ込む。手の甲に口をつける仕草がエロい。そしてここで放ったセリフ「お客様…気持ちよかったですか?」は、なかなかに考えさせるものがある。
だって気持ちいいことをされていた(愛撫)のは松嶋の方だしw この辺はエステティシャンとしてのプロ意識が言わせたセリフだろうか。そこまでスタッフが考えていたのかは知らんけどね。
しかし松嶋の冒頭からのエロ演技はこれで終わらない。
今度は松嶋がソファで膝立ちとなり、パンストを脱ぎ始める。そのくだりをローアングルでとらえているカメラワークにうなる。おそらく男性客の視点だろうとは思うが、松嶋の振り向きながらの目線やパンストの上げ下げ、左手で尻をつかむのがエロいね。ぬっと男性客の手が伸びて松嶋の尻を愛撫し始めるのだが、それもやむなしかなと感じさせる説得力がある。
私がレビューで紹介するのはここまで。取り上げたのは本編開始から10分足らずだ。視聴し直してみて「もう10分かよ」と感じさせるほど本作は濃厚なスタートダッシュを切り、松嶋の新たなセクシーを見せている。この後のチャプターで松嶋は初のローションプレーに挑んだり、棒に2つの球体がくっついたおもちゃをもてあそんだりしているわけだが、そこは皆さん、実際に確認してくれればと思う。
そう言えば、松嶋はこのほど事務所を移籍している。新事務所は「PigRoom」といい、今年の5月から活動を始めたようなできたてホヤホヤの事務所だ。ホヤホヤといっても、メンツは松嶋のほかに戸田れい、金山睦、金子智美、葉月ゆめ、志崎ひなたと多士済済の顔触れである。
つまり松嶋の最新作「あなたの虜」は、新事務所に移ってから最初のDVDなわけだ。その出発にふさわしく、殻を破ったエロ演技に挑んだ松嶋の今後のさらなる精進に期待したい。それにしてもDVDの題名の「あなたの虜」てシルヴィ・バルタンの名曲を思い出すのだが、それに引っかけてんのかな。