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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

川村ゆきえ「恋、あなたと」(I―ONE、監督:中北直)

 デビュー9年のキャリアを誇る川村の通算23本目(BOX版は除く)のIVだが、実は彼女の作品を購入するのは初めてだったりする。面目ない。

 レンタカーの修理がきっかけとなった、女性整備士の川村とカメラ視点の男性との恋愛模様が紡がれる。そういう「職業もの」な導入部分もあって、見始めてしばらくは安倍の監督作品かと勘違いしていた。部屋着のホットパンツとか、風呂場でのベージュビキニで体洗いとか、ラストの白ビキニにベールのウエディングルックとか演出は酷似しているように思えた。

 尻、股間接写に定評のある中北にしては、珍しく胸の接写に比重を置いている。冒頭のビーチでビキニの胸寄せをしっかり画面いっぱいに撮るのをはじめ、風呂場で泡まみれの胸を長回しでゴシゴシしごくシーンもいい。
 何より、表情の付け方がうまい。もともと深いまなざしの美人顔な上に、長いまつげをしばたたかせる瞬きや、流し目を強調するように小首をかしげる仕草が非常に色っぽい。それを先のように胸をしごいたり揺らしたりする動作とともに見せるのだから、刺激的なわけだ。
 表情のみならず、下半身の見せ方もなかなかのものだった。決して下半身の接写が多いわけでないことは先に書いたが、茶色のビキニでのオイル塗りで、カメラに向けた尻を小刻みにクイクイ振ってみせる。オイルで光る肢体が、セクシーさを増加させた。

 印象的なシーンとして、これも先に書いたがピンクの部屋着+グレーのホットパンツのチャプターを挙げたい。まず、掃除機を動かす胸がプルプル揺れる様を接写。掃除が一段落した川村は、例のエロい目線を飛ばしながら皿に盛りつけたイチゴやオレンジを口にし、さらに指をしゃぶってみせる。その姿にムラムラした?恋人はしゃがんでいた川村を立たせ、流し台に彼女を這わせて尻を突き出させるのだ。
 このあたりのシークエンスは、なかなか緊張感があっていい。彼の興奮を悟ったかのように、突き出した尻を軽快に左右に振る川村もまた魅力的であった。この作品のハイライトといえよう。

 10代のころ正統派アイドルとして飛躍が期待された川村は、故あって一時芸能界を離れる。20歳前後で復帰後は、グラビアアイドルとして再出発する。
 時あたかもグラビアアイドル黄金時代で、川村も朝ドラ「どんど晴れ」や缶コーヒーのCMに出演して知名度を上げたが、いかんせん当時の大エースだったほしのあき熊田曜子安田美沙子らの壁は厚く「グラビアの天下を取った」とは言い難かった。そして秋元グループの帝国主義的なグラビア侵略があり、現在に至る。

 川村は今年で26歳。高年齢化著しい現代グラドル界においても、勝負が求められる年齢であることは間違いない。まして秋元グループのグラビア侵略の勢いは増しこそすれ、衰える気配はない。
 その状況にあって、川村が新作で自らを鼓舞するようにエロい表情を作り、キレのある腰振りを見せたことは非常に意味があったと思う。

 グラビアはエロく見せてナンボ。清純派としてデビューし、並々ならぬスペックを持ちながらもブレークしきらぬまま過ごし、いまなりふり構わず突破口を開こうとする。そんな川村の覚悟を感じさせる最新IVだったと評するのは、過言であろうか。