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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

加藤智子「ミスFLASH2014」(イーネットフロンティア、中北直)

 さて、新ブログになって初のレビューは、SKE48の現役メンバーにしてミスFLASH2014グランプリに輝いた加藤智子の処女作IVである。

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 ハッキリ言ってAKBだのNMBだのSKEだのといったグループ連中に私はいい印象を持っておらず、加藤がミスFLASHのオーディションにエントリーした際は「ネコソギシャムロック」にて1つ口をはさませてもらったことがあった。
 それから約半年後、加藤はオタの皆さんの多大な奮闘もあってミスFLASHの栄誉を勝ち取る。同時にグランプリを受賞したのは尾崎礼香(満24歳)、Kagami(満16歳)の2人。メンバー内では年長の加藤は、処女作IVをリリースする以前からKagamiを「ポンコツ」と呼ばわるなどしており、私としては「そこまで言うなら、さぞIVでいいグラビアができるんでしょうねえ…」と鼻白んだものだ。

 果たして加藤の処女作「ミスFLASH2014」は今年4月にリリースされ、観賞してみた。
 内容について結論から言えば、「丸っきりの駄作ではないが、良作でもない」といったところだ。

 先に良かった点を挙げれば、ニコパチグループの割には―飽くまで「割に」であるが―踏み込んだのがまず一つ。秋元康傘下のニコパチグループのグラビアにざっと目を通せば分かることだが、まーあ彼女らのグラビアは下半身への寄りが甘い。上半身カットが大部分を占めていたり、尻を向けているカットは大体引き絵だったりとかね。
 その辺が加藤のIVを見るにあたって不安材料の一つだったのだが、とりあえず立ち姿の股間を煽りのカメラワークで撮っているカットは黒のワンピース水着(チャプター3)、競泳水着(チャプター6)など複数チャプターで見られる。チャプター3の黒水着は、股間部分がかなり食い込んでいることが確認できる。

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(チャプター3)

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(チャプター6)


 銀色ビキニを着用したチャプター8では、いすに反対向きに座った尻を画面いっぱいに接写している上、あお向けで右ひざを立てて開脚した股間の接写カットを披露している。個人的にこの作品内のベストチャプターだと思う。

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(いずれもチャプター8)

 

 またIVの定番である飴舐め(チャプター4)、アイス舐め(チャプター7)にもそれぞれチャレンジしている。
 アイドルの中ではカマトトぶって普通に食すさまを延々と映させるパターンも少なくないが、今作の加藤は飴舐めでは上目使いをして飴をほお張り、チュボ、チュボっと音を立ててしゃぶるなど、見る側の妄想をかき立てる演技を一応試みていた。ただ舐めの演技自体は、同じミスFLASHの同僚である尾崎礼香の方がずっと上手いと思う。

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(チャプター4)

 

 あと風呂場を舞台にしたチャプター9では、IVでは結構高いハードルである「体洗いで下から胸をリズミカル突き上げて揺らす」演技にも取り組んでいる。まあ78cmのバストではそんなに揺れるわけでもないが、ニコパチが常のグループメンバーがここまでやるのは意外性があって引きつけるものがあった。ただ体洗いをしているとき、加藤は「うひひ…うひひひ…」と妙な笑い声を発しているのは引いた。

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(チャプター9)

 

 ここまで書き出すと、かなり健闘した部類の作品ではないかと思われる方もいるかもしれない。ただここからは苦言のターンである。
 まず苦言の第1は、グラドルにとって生命線といっていいポージングの出来が悪いことである。とにかく加藤の取るポーズは立っているか寝そべっているか(チャプター8はあお向けからの片足開脚があるが)というものが多く、四つん這いなどの角度のあるポージングは極めて少ない。また風呂場のチャプター9みたいに、ようやく尻をいやらしく突き出すショットを見せたかと思えば即座に映像がブラックアウトしてしまうなど、じっくりとポージングを堪能する機会は奪われている。

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(チャプター9)

 

 またこの作品では、IVの定番演出であるマッサージが撮られていない。マッサージ演出を得意とする中北が担当するだけに、加藤が胸や尻、太ももの付け根を揉まれてどうリアクションするかは事前の見どころだったが、甚だしく拍子抜けした次第だ。

 加藤は自身のブログでは、今作の出来について「一つ階段を上った」という趣旨の発言をしており、出来にそれなりに満足したようである。ただ私は、結局はニコパチグループアイドルのくびきから脱しきれない内容のデビューIVだったと評せざるを得ない。もし2作目を出すとなって、内容が1stと変わらずポージングが甘い、マッサージにも挑まないということなら、早晩グラビアアイドルとしての加藤の道は行き詰まることになろう。
 今さら言うまでもなく、グラビアアイドルは群雄割拠の世界である。加藤よりもスタイルが豊かで、キレのあるポージングができて、接写にも臆さないグラビアアイドルはゴマンといる。そういう世界で名を成そうとするには、より一層の精進が必要だということを加藤には理解していただきたい。グラビアアイドルという生き方を全うしたいのならね。