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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

階戸瑠李さん追悼 ラストDVD「瑠李色」(エアーコントロール)

 8月31日、階戸瑠李さんが28日に亡くなったことが所属事務所から発表された。31歳。

 私は31日、遠出の外回りの仕事があり、帰りの電車の途中でのぞいた5chのスレタイ検索ページで彼女の死を知った。急に背筋が凍る感覚に襲われた。三浦春馬さんの訃報を知ったときの感覚に酷似しているかもしれない。

 階戸さんは死去の約2週間前、大ヒットドラマ「半沢直樹」(TBS系)に出演。怠惰な勤務態度の事務員を演じ、その印象は強くネットニュースでも取り上げられた。

 訃報では女優の肩書だったが、私にとって階戸さんはずっと、現在に至るまで「グラビアアイドル」の肩書を持つ人である。

 階戸さんは2012年にグラビアデビュー。1stDVD「シナモン」(竹書房)を観賞した私は「新人なのに手堅いグラビアをする人だな」と感じた。飴玉を舐める演技は、ベテランのように舌の使い方がしっかりしているなと感心したことを覚えている。

 「シナモン」を見て程なく、私は彼女のtwitterにリプを送った。階戸さんは上智大学卒業。技巧派グラドル・伊藤えみが大学の先輩であることから「伊藤さんのようなグラドルになってほしい」と伝えた。階戸さんからは簡潔ながら「頑張ります」という趣旨のツイートをもらったことを記憶している。

 

 ここからデータ的な話をする。拙ブログでは毎年末(翌年正月までずれ込むこともあるが)、個人的グラビアDVDランキングを発表している。このランキングでの、階戸さんの成績は以下の通り。

2012年27位 「シナモン」

2013年9位 「ミスFLASH2013」

2018年準優勝 「瑠李色」

 

 また拙ブログが定期的に開いてきた(直近の大会は中断しているが…)、グラビアアイドルが自身のDVDの出来をトーナメントで競い合う「IV甲子園」における、階戸さんの成績は以下の通りだ。

2014年 第3回IVセンバツ ベスト4

2015年 第4回IVセンバツ ベスト8

2017年 第6回IVセンバツ 初戦敗退

2019年 第7回IV選手権 ベスト8(大会は準々決勝の途中で中断)

 付け加えると過去3回のIVセンバツで階戸さんが敗れた相手(柏木美里木嶋ゆり平塚奈菜、以上敬称略)は、いずれも大会で優勝を果たしている。

 

 どうだろう。階戸さんがいかにすぐれたグラビアアイドルであったか、私のつたない評価を通じて知ってもらえれば幸いである。

 

 階戸さんは、その短い生涯において通算12本のグラビアDVDを世に送り出した。結果的にラストDVDとなった「瑠李色」(エアーコントロール)を紹介したい。

 本作品で、階戸さんはプロ野球キャンプ地のリポーターにふんしている。収録後、階戸さんはワゴンでくつろいでいたスター選手へあいさつするが、車内へと招き入れられる。

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階戸瑠李「瑠李色」第1チャプターから)

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(同上)

 ワゴン内でバットの握り方を教えられ、階戸さんは適当に握っているうちにバットのグリップエンドを赤いノースリーブ服の胸に押しつけられる。彼女はトレードマークというべき舌っ足らずの声で「あ…」「だめ…」「こんなとこ、人に見られちゃったら…」と拒絶する。

 ほんでいつの間にか、階戸さんはノースリーブ服をたくし上げ、藍色の下着に包まれた豊満な胸にバットを押しつけさせるのだからな。プロ野球選手の視点で見ているわれわれ男性視聴者としては、いつの間にか彼女のペースに巻き込まれたかのような錯覚を覚えてしまう。

 

 見せ場は終わらない。着用していた白ズボンを脱ぎ捨てた階戸さんは、実に洗練された演技力で自身の胸、尻、股間を見せつける。

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(同上)

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(同上)

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(同上)

 カメラに尻を向けた状態で、レンズに目線をやりながら尻を高く掲げる。正面を向き、淡白なカメラ目線であえてみせつけるように開脚した股間をゆっくり上昇するさまを撮らせる。

 そして最後には豊満な胸を強調したショットに移るのだが、ここでの階戸さんの顔にご注目いただきたい。ペロッと舌なめずりしている。

 この舌なめずりは、まさにグラビアアイドルとしての彼女の独自で最大の武器と言っていい。今さらながら、歌舞伎のにらみにつうじるものを階戸さんの舌なめずりに感じている。「イヨッ、成田屋!」と声をかけたくなるというね。

 

 決して出番は多くない役ながら「半沢直樹」での事務員役は注目を浴びた。まさにこれからというときでの階戸さんの訃報であった。1stDVD「シナモン」に携わった竹書房のプロデューサーである学園長氏(@gakuenc)は、彼女のデビュー当時の画像をtwitterに張って、故人をしのんだ。

 「半沢直樹」以外に「全裸監督」など話題作に出演していた階戸さん。グラビア卒業を明言しなかったことから、私は彼女がいつかさらに成長した姿をグラビアDVDで見せてくれることを待ち望んでいた。それはもう叶わない。

 

 階戸瑠李さんのご冥福を心から祈ります。