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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

なぜ私は吉木りさのDVDを購入してこなかったのか?

 ついこの間、吉木りさのDVDを購入した。

 これだけ書くと、「いくらブログだからってほかに書くことねえのかよ!」「普通の話じゃねえか!!」とツッコミが来そうだ。しかし、上の一文に「初めて」という修飾語が付くと、「おっ」と思っていただけるのではなかろうか。いや、絶対そのはずw
 DVDの売り上げにおいて、今や全グラドルの間ではトップを走る存在といってよい吉木。最近はDVDのみならず、各種メディアへの露出も増加の一途をたどっており、まさにわが世を謳歌(おうか)しているといったところだ。
 そんな吉木のDVDを、私は全く手に入れていなかった。もちろん、出世作である「セキララ彼女」(晋遊舎)シリーズを含めてのことである。
 それはなぜかと聞かれると…まあ「なんとなく」。いや、さすがにそれはアレだからもう少しかみ砕くとしようか。

 乙葉、大原かおりらを抱える芸能事務所「フィットワン」に所属して幾年、歌手となることを素朴に夢見ていた吉木の人生は、2010年4月発売の通算2作目(6年ぶり!)のDVD「セキララ彼女」の発表でガラリと変わることになった。だが、私は当初「セキララ」に全く見向きもしなかった。てか、発売すぐはDVDショップでもそんなに目につくような売り方はしていなかった気がする。
 それがネットで「吉木のDVDはスゴいらしい」「あんなに過激な内容の作品は初めて見た」という書き込みをちょくちょく見かけるようになった。まあしょせんはネットの書き込みと気にとめなかったのだが、あれよあれよとグラビアファンの注目を浴び、驚異的なDVDセールスをあげたのは周知の通りである(※)
 私も、そんなに話題なのか…と店頭で品薄状態になっている「セキララ」を手に取ることはこれまで何度かあったが、結局は現在までスルーしてきた。パッケージを見ると着衣の比較的さわやかなショットが多くを占めており、とてもネットで言われているような過激さ、セクシーさのある作品に見えなかったからである。またスレンダーと形容するにはちょっとやせすぎでないかい?と思えるスタイルも敬遠する理由の一つだった。
 もっとも私の印象などものともせずに、吉木は「セキララ彼女2」「セキララ彼女番外編〜神降臨」「セキララ彼女3」と立て続けに続編をリリース、かつ大ヒットを連発。ネットでは吉木を「グラビア界の革命児」「AKB48に匹敵する人気」と褒めそやす書き込みが増えた。こうなるとつむじ曲がりな私としてはもうダメで、彼女の作品は基本的に購入しないふうになってしまった。
 それでも別に食わず嫌いを決め込んだつもりはなく、ネットでDVDの1チャプター(おそらく「セキララ」1作目の1ch、または「2」のサンプル、「神降臨」予告動画など)らしき動画も何回かは見てみた。しかし印象は良くならなかった。率直な感想として、接写やポージングのきわどさにおいては吉木よりもっとセクシーで、見せ方がうまいグラドルが多いと思ったからである。具体的には伊藤えみ中川杏奈平塚奈菜とかね。こちらの見方にバイアスがなかったとは言わないが、吉木の動画にそうしたバイアスをはねのけるような魅力を感じなかったのも正直なところであった。

 もともと「セキララ彼女」は、モデルの清楚な外見(ここもいまいちピンと来ない。言ってはなんだが水商売のバイトをこなす女子大生のような容ぼうだと思う)に反する内容の過激さをもって評価された作品であった。何が過激であったかというと、その大部分は露出の多さ――たとえば水着の面積の小ささやビキニの食い込みの鋭さ――に依拠したものだったようである。
 個人的には、露出の多さで視聴者を引きつけるようなアイドルDVDは好きではない。正統派アイドルでもAV女優でもない、そういう独自の存在であるグラビアアイドルには、私は安易な露出で人目を引くまねをしてほしくないのが率直な心情である。もっと表情の色っぽさとか、ポージングの多彩さをきっちりと身につけているグラビアアイドルを私は応援したいし、もっと売れてほしいと思う次第である。

 2011年春、吉木は「セキララ」シリーズを送りだし、ブレークを支えてくれた晋遊舎の元をいったん離れ、老舗の竹書房から「KISSKISS!」をリリースする。当然のように売り上げは上々であったが、やはり私はスルーした。ネット上での評判も、決して芳しくはなかった。もっとも「セキララシリーズをそう簡単に超えられない」という前提を踏まえた評判ではあったが。
 「ダウンタウンDX」「笑っていいとも!」など吉木のメディア露出がさらに増し、若手のトップグラドルと呼ばれるにふさわしい存在感を確立してきた2011年秋、彼女の新作DVDが2作同時に発売された。「花姑(かこ)」「蜜密(みつみつ)」というタイトルで、いずれも有力レーベル・ラインコミュニケーションからの発売である。
 このタイミングで、私は初めて吉木のDVDを購入するに至ったのだった。

 本当は購入した吉木の2作品のレビューをするつもりだったのだが、前置きが思いっ切り長々としてしまった。
 つづく(笑)


(※)ただ、吉木の作品が実際に何枚売れたかという話は、あまり聞いたことがない。多田あさみのファーストDVD「NEW KISS」は8000枚を売り上げ、異例のセールスだったとは聞いているが。

(2011.11.22 一部加筆)