無料カウンター

マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

柏木美里「密会」(リバプール、監督:上村知之)

 当ブログでは複数回にわたって取り上げてきた元看護学校生のグラドル・柏木美里の約1年ぶりの新作DVDである。素朴なOLが、地位ある男性上司との道ならぬ恋愛にのめり込んでいくさまを上村らしい筆致で描き込んでいる。

 裏パッケージには、収録時間を「54分+特典映像8分」などと書いてあった。発売前に知ったときは「短すぎだろ…」と思ったものだが、実際の収録時間は本編約77分、特典映像が約4分である。
 ふたを開けてみれば3割増の収録時間だったわけだが、それでも上村作品にしてはちょっと寸足らずな印象を受けた。合計のチャプター数が若干多めで、モデルの柏木をじっくり撮れたとは言い難い。前作「放送禁止」でのラブホテルシーンが鮮烈だったこともあるが、柏木というグラドルは長回しで撮ってこそ、その媚態を深くえぐり出せる。そういう意味では、彼女の魅力を十二分に引き出せた作品とは形容できないところではある。他のメーカーなら90〜100分の収録時間など当たり前な上村作品だが、それくらい長ければもっと内容は違っていただろうか。

 しかし、そうした制約の中においても柏木のセクシー演技は見事なものがあった。風呂場のシーン、白の下着姿で浴槽のへりにまたがった柏木が何の溜めもない状態で股間を突き出しながら「あっあっ」と細かいあえぎ声を立てている。まるで、それまで何の伏線もなかったのにセックスシーンに突入する一昔前のVシネのような演出で、意外性があってしかもエロい。
 また今作、柏木はオーラルプレーできっちりと職人ぶりを発揮している。赤い棒アイスを舐めるシーンでは、しっかりとカメラ目線を駆使しながらアイスの側面までしっかりと吸いついてみせる。両手を拘束された状態で口元に氷をくっつけられるプレーでは、これも風呂場同様、細かいあえぎ声を立てながら男のモノを求めるように一心不乱に舌を突き出してみせた。
 加えて、パンストの中に手を突っ込み自慰行為を思わすような疑似シーンも複数回披露している。演技自体はかなりサラッとしており、品の良さ(?)を感じさせてもいる。この辺は、昨年「グラビアン魂」でみうらじゅんリリー・フランキーが指摘したような「上品さ」に通ずるところもあろうか。

 ことほどさように、最新作「密会」では現代IVのエロスを忠実に実践しぬいている柏木のスペックの高さを認識することができるだろう。それでも、オフィスやホテルの一室など閉じられたシチュエーションばかりで撮った今回の作品に、不満を抱く人は多いだろう。
 ただ今作品、ラストは続編を暗示させるものとなっており、長野の旅館で撮影したような予告編めいた映像まで収録されている。この「続編」がきちんと世に出るか否かで、本作品の評価はまた変わってきそうだが…。