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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

吉木りさ「楽園」(晋遊舎、中北直)

 吉木が古巣と言っていい晋遊舎へ実に2年ぶりに復帰。「楽園」はリリースした2本同時作のうちの1本で、過去に「蜜密」を撮った中北担当のものだ。

 裏パケに「これが最後!」というあおりコピーがあるが、これは作中冒頭の吉木のセリフ「これが最後…」に引っ掛けているだけなので、深く詮索する必要はなさそう。曲がりなりにも売れっ子なわけだから、そうそうラストDVDを銘打ちはしないだろうし。

 で、肝心の内容だが、「最後」のコピーは伊達じゃなく、同時発売の「失楽園」含め、ここ数作よりもっと踏み込んでいると思った。そう来なくっちゃいけない。
 具体的にどの辺がと言うと、まず星条旗柄のビキニで受けるマッサージの一部始終。購入の際、店頭で「『楽園』『失楽園』どっちかにしようかなー…『失楽園』のがよさそうだが…」などと1本に絞ることを考えていた私だが、「楽園」の裏パケにあるマッサージシーンが良さそうだったので2本同時購入を決心した次第である。
 閑話休題。マッサージでは、うつ伏せで尻、あお向けで太もも(股間接写込み)を重点的に揉まれる。尻マッサージでは吉木の分厚い尻肉を小気味よく揺らしていき、そのうち輿の乗った手つきでビシャッ!ビシャッ!!とスパンキングぎみに破裂音を響かせて揉んでいくのだ。
 吉木のリアクションも堂に入っており、「あーっ!やめてえーっ!!」とマイクが音割れするほど悲鳴を上げる。我慢がならず、両手を腰へ持って行き施術の手をほどこうとするがかなわず、なすがままに尻と太ももをいいように揺らされるのを吉木は嬌声を上げながらやむなく受け入れる。胸のマッサージがないのは画竜点睛を欠いている感がして残念だが、ここが序盤のヤマ場だとみていいだろう。

 中盤の見せ場と言うと、表パケにあるメッシュ仕様の白ハイレグワンピース水着であろう。この格好でプールに入った吉木は、腹筋を駆使して水面に股間を浮かせる演技に挑戦する。これはみうらじゅん言うところの「栄光の湯マン」という演技である。
 これ自体はカメラワークが上からの撮影ということもあって迫力が伝わりづらかったが(「栄光の湯マン」は、水面から股間を正面に撮るのがベストだと思う)、この衣装での下半身接写はかなりアグレッシブだ。ローアングルから生地の張り付いた水浸しの股間を執ように追ったのを皮切りに、手すりに腰かけた吉木の股間の肉が強調されるさまをこれまた下から凝視するように接写している。
 風呂場に舞台を移しても、股間への追及は止まらない。薄緑色の下着風衣装で、ローションまみれになった吉木がバスタブにまたがる。カメラは股間とバスタブの間でローションが糸を引くさまを丹念にフレームに切り取っていく。うつろな表情で、見せつけるようにバスタブ上で開脚し、その股間の生地が食い込んでいるのを接写しているのがこの場面でのハイライトだ。

 仕上げは黒下着でのベッドシーン。手首を拘束された吉木は、汗みどろになりながら体をよじらせる。その過程でカメラはパンツの面積の小さい股間を追っているが、ポーズによって生地にすき間ができるので目を離すのは禁物だ。
 そして大詰めは何かを観念したかのような表情で、あお向けの体勢から踏ん張って股間を複数回、いわくありげにゆっくりと突き上げる。そして吉木は張り詰めた糸が切れたかのように「アアッ…」と切ない声を漏らし、恍惚の表情で体を横たえるのだ。まさにセックスを想起させる、ここ数作の「アイドル路線」では望むべくもなかった吉木の熱演であった。

 最後の海辺のシーンが「捨てチャプ」感に満ちていたとか、飴舐めが過去作のように工夫なくただモゴモゴ口に含む演技に終始しているとかで作品のいい流れを止めてしまう課題もあったが、接写、ポージングの面で大いに前進面のあった良作に思えた。これまで吉木作品についてはあまり積極的な評価をしなかった私も、2作同時購入に踏み切って良かったと感じた。
 しかし同時購入した「失楽園」、これを見て私はさらなる衝撃を受けることになる。それについては、次回のレビューで詳しく書くことにする。