無料カウンター

マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

太田千晶「UNDERCOVER」(晋遊舎、安倍雄治)

 「制コレ」でデビューし、芸能界復帰から丸3年を迎える太田の最新IVは、いわゆる「潜入捜査官」もの。いわゆる極秘の潜入捜査という体でモデルのさまざまなコスプレを楽しむ趣向の作品である。担当の安倍は既に尾崎ナナくぼたみかといったメンツでそのものズバリ「潜入捜査官」というシリーズ作品をエアーコントロールで撮っていたりする。

 とはいえ、個人的に見るまでは不安要素でいっぱいであった。というのも、今年に入ってからの太田は不調に思えたからだ。「BODY」(晋遊舎)、「蟲惑」(ラインコミュニケーションズ)とIV作品こそコンスタントにリリースしているものの、作品の印象はどうにも昨年までの殻を破り切れていない感じがぬぐえなかったのである。
 グラドルの活動寿命が延びた昨今、IVの内容のマンネリ化にどう対応するかは避けて通れない課題だ。そしてその課題をクリアするのは容易ではない。そこそこ名の売れたグラドルが、あえてリスクを冒してエロの領域に踏み込むパターンはそうお目にかかれないからだ。

 その辺をダメ元で太田の最新作「UNDERCOVER」を購入してみれば、さにあらず。私はいい意味で期待を裏切られることになった。太田は「股間の強調」に踏み切ることによって、見事に殻を破ることができたのである。
 まず冒頭のチャプ、ストリッパーに扮(ふん)した太田がポールダンスに挑む。ここで彼女は思い切った開脚をし、視聴者に黒パンツの股間を見せつける。その余韻も冷めやらぬうちにポールに股間を押しつけ、視聴者にあらぬ疑似的な妄想を植え付けるのだ。




(いずれもチャプター1から)

 個人的に、ポールダンスのチャプは当たり外れが大きくてそんなに重視していなかったのだが、そういうチャプでがっつり股間を押し出してきた。そのことで「この作品はどこか違うぞ」という印象を抱いた次第だ。

 出合い頭で終わらせることなく、太田は次々と股間強調のポージングを決めていく。警官の制服を脱衣しての黒下着(チャプター2)やナース服を脱いでの白下着(チャプター4)で、憂いをたたえた表情をしながら開脚股間を見せつける様はグラビア界の巨人、ほしのあきが得意としていたよなア…と思いを馳せた次第だ。


(チャプター2から)

(チャプター3から)

(チャプター4から)

 股間強調のハイライトはチャプター6、プールでの水色ハイレグ競泳水着であろう。浅瀬の水面に腰を浮かせた様を接写したくだりは、訳もなく「富士山」というキーワードを頭に浮かべてしまった。このチャプでは股間のみならず、Tバック状に食い込んだ尻接写も堪能できる。



(いずれもチャプター6から)

 一方で、少なからず課題の残る作品だったと思う。
 チャプター5では捜査のターゲットに正体を見抜かれ、車内で青ワンピースを破かれる展開があるのだが、白下着で狼狽(ろうばい)する展開に終始してしまった。またクライマックス(チャプター8)で敵組織のボスに捕らわれた太田が、相手を油断させるためのセクシー演技に挑むのだが、ここで跳ねるエロ演技が特に見られなかったのは残念だった。


(チャプター5から)

(チャプター8から)

 そうした不満こそあったものの、これまでは93cmの巨尻主体のグラビアを展開してきた太田が股間を見せつけるという新境地に立ったという点で、見逃せない作品に仕上がったと思う。太田本人も今回の作品には手応えを感じたようで、特典のインタビューでは「続編をしたい」とまで息まいたコメントを残していた。
 その意気やよし。昨年来IV界で活躍するアラサー世代のグラドルの中核的存在で、来年は20代最後の年を迎える太田が高いモチベーションを持つことは非常に大きい。ぜひとも「UNDERCOVER」が、太田の飛翔の跳躍台になることを願うばかりである。