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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

小川奈那「Walk You〜一緒に〜」(イーネット・フロンティア、監督:安倍雄治)

 「美の総合商社」といわれる芸能事務所、オスカープロモーション。IV的な物差しで言うと原幹恵中村静香保田真愛といったところが中心であろうか。
 今回紹介するのは、オスカー所属で元CanCamモデルである小川奈那の作品だ。この作品は2010年に発表。南の島へ彼氏と旅行し、その一部始終を彼氏目線で追う正統派の内容である。

 小川はデビュー以降現在まで、2冊の写真集と5枚のDVDをリリースしている。キャリア的にはベテランの域で、今作リリース時は28歳。露出や演出を控えめにする選択肢もあったろうが、見る側の期待を上回るパフォーマンスを披露してくれる。

 まずはマッサージ。あお向けの胸、腹、太ももがじっくりともまれるのをカメラは追う。クールな容ぼうの小川に変化が。鼻の穴をひくつかせ、目をトロンとさせて感じているのがエロい。
 そして風呂場のチャプター。ここで小川は7分間ものシャワーシーンに挑む。その映像はまるでドキュメンタリーのようだ。
 ガシガシ頭皮をこすりながら髪を洗った後、スポンジに泡を付けて足→尻→胸→腕→背中→再び尻、胸へと移動していく。
 女の子の風呂場に出くわしたことはもちろんないが、この洗いっぷりに著しくリアリティーを感じたのは私だけだろうか。昔からシャワーと言えばアイドルDVDの見せ場の一つだが、現在ははしゃぎながら彼氏の体を洗ったり洗われたりするのが大半で、シチュエーション自体が現実離れしていると感じることが多くある。
 しかし今作の小川に関しては、「普段もこういう順番で体を洗うんだ…」という妄想をたくましくさせるリアルさが充満している。直後のチャプでのスキンケア(胸にミルクを塗り込む)もあわせて、何か私生活をのぞき見したようなエロスを感じさせてくれる。

 もう一言しておきたいのは、ラストのチャプター。ワイン色のドレスに身を包んだ小川は、寝室でしどけなくベッドに彼氏を「こっち来ないの?」と誘う。そして優しく両手でカメラに手を添え、両目を閉じてしっとりとフレームにキス。このインパクトは抜群だ。もともと監督を務める安倍の作品では、アイドルがカメラにキスするケースが非常に多いのだが、その中でも小川のカメラキスは白眉と言えるだろう。
 さらに、紫の下着姿をさらしてまるで情事のような媚態を見せつけた後、小川からは再びのカメラキスが待っている。視聴者はまさに小川のたたずまいから「大人の女」を存分に感じ取ることだろう。

 私がテレビで最新に小川を目にしたのは、「土曜ワイド劇場」。殺人を犯し、やがて口封じで主犯に殺される役どころだ。ちなみに主役は事務所の先輩・藤谷美紀。いわゆるバーターというやつだ。
 決してバラ色とは言い難い小川の芸能人生であるが、迷ったら初心を取り戻すつもりでいつでもIVにチャレンジして、「Walk You」よりも過激な作品を撮ってほしい。それは私の偽らざる本心であります。