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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

戸田れい「願望図鑑」前編(イーネット・フロンティア、監督:上村知之)

 これはもう、戸田にとっても、監督の上村にとってもと最高傑作になるのではないか。もちろん私の狭い認識の範囲内ではあるが、そう書かずにはいられなくなるほどの作品だった。
 戸田の通算11枚目となる新作は、初めてコンビを組む上村監督が制作する「願望図鑑」シリーズ第2弾。第1作の成海舞版を超えるか否かに注目したが、期待を遥かに超えた出来。それどころか度肝を抜かれた、と言おうか。
 とにかく非常に見どころが多かったので、各チャプごとに詳しくレビューすることにする。チャプごとに概要、短評を書いていく。それだけでも文字量は膨大になりそうなので、ブログ初の「前後編レビュー」でお届けしたい。

 【オープニング】
 アイドル事務所の新人面接に訪れた戸田。男性の社長との話し合いは弾み、その場でDVD撮影の話が社長から持ち上がる。喜ぶ戸田だが…。

 【チャプター1】
 社長の指示で水着カメラテストを急きょ行うことになり、戸田は更衣室で着替える。しかし部屋には隠しカメラが備え付けられており、脱衣の様子が盗撮されていた。知らずに水色ビキニを身に付けた戸田は、社長の指導に従い、ポーズや笑顔を披露する。

 (短評)
 さっきまで面接していた机を舞台に撮影を行うというシュールな内容。実際そういうことしているかもしらんが。大きい事務所なら専用スタジオでやるんだろうけど。
 「お尻を降ろして」「笑って」という社長の指示がテロップで流れ、それに一つ一つ「はい」と返事をする戸田が初々しい。四つん這いをとる彼女の尻を横から下から接写。緊張からか、見返りで浮かべる笑みは少々引きつっているが、この表情を念頭に置いておくと今後の撮られるときの戸田の表情の変化、成長ぶりがよく分かるだろう。

 【チャプター2】
 面接の後日、社長の連絡を受けた戸田は新たな撮影のためにホテルへ。制服姿に眼鏡をかけて臨む。ベッド上で棒付き飴を舐め、M字開脚や女豹のポーズに挑む。

 (短評)
 飴舐めは合計5分間にも及ぶ。「合計」としているのは舐めるときの姿勢が3パターンに分かれており、そのパターンが変わる際にM字開脚や制服脱ぎなどの場面を挟んでいるからだ。
 まず最初は女の子座り(正座を崩して尻をつく)で飴舐め。無邪気に頬をすぼめながら「おいしい」と舐める。眼鏡をずらしたり、棒付き飴を差し出す社長の手を両手で握ったりするしぐさが何気なくエロい。
 お次はスカートをまくり、四つん這いの姿勢で。もうコツをつかんだのか、だんだんカメラ目線の上目使いがうまくなっているのが伝わる。
 そして上着を脱ぎ、水色のビキニ姿(チャプター1と同じ。この撮影は違う日にちという設定だが…)となった状態であお向けになると、上空から飴が。顔を逆さに撮った状態で飴舐めをやるというのは、寡聞にして知らない。口元から飴が離されると、舌をどん欲に上へ突き出して飴を求める戸田がそそる。飴を舐め吸う「チュッ」「ポッ」という音をキッチリ拾っており、「ナマ音」重視というシリーズコンセプトのまさに面目躍如といえよう。
 お口の演技もさることながら、合間に下半身を妖しく強調している演技も秀逸だ。中腰になり、黒パンストに両手を入れて太ももをもむ、仰向けから浮かせた腰を艶やかにくねらせるなどのくだりは特に必見である。

 【チャプター3】
 ホテルの浴室。灰色のハイレグワンピース水着に着替えた戸田は、社長から直に「お風呂での技w」を伝授される。体を洗った後、尻と股間の接写。

 (短評)
 戸田を撮っている社長が裸になり、彼女を驚かせるくだりがある。社長の本性についての伏線だろうが、少し笑えた。戸田も少しは疑問に思えよとも。
 「お風呂での技」というのは、浴槽だか床だかの一点を懸命に擦らせる、一種の疑似的行為を表すもの。それを「技」てw このチャプから、戸田は社長の指示に対していろいろ質問をするようになる。
 体洗いでは、戸田が水着の下に手を突っ込んで腹部を洗うのがいい。水着部分が突っ張って、股間のハイレグがややずれる場面も。
 水を張った浴槽で、水中カメラを使いながら主に股間を接写。そして浴槽のへりに腰かけてのM字開脚をやるのだが、これが素晴らしい。もともと不安定な場所で開脚するので、滑らないようにバランスを取るのだが、そのときの股間の動きはまるで触角のようにうねる。こんな悩ましい開脚を見るのは初めてだ。演じさせた上村、そして見事に応えてみせた戸田両者のファインプレーであろう。
 一通り撮り終えた社長が、「こんなに勘のいい子は久しぶりだ」と戸田を絶賛するが、それは作品を飛び越え、戸田というグラドルへの評価をそのまま表したものと言える。

 【チャプター4】
 DVD撮影の話はトントン拍子で進み、今度は事務所がよく使用する旅館でロケすることに。まずは旅館の洋室(風呂付き)で撮影。網パンストの股間や尻をじっくり接写した後、服着たままの戸田にシャワーを浴びさせる。

 (短評)
 ここから社長の「撮影」と称したセクハラがエスカレートしてくる。まあ、飴を舐めさせるところからして十分セクハラだが。
 撮影途中、おもむろに戸田の服のボタンに手をかける社長。戸田もさすがに申し立てるが、これも撮影に必要と取り合わない。そして四つん這いになった戸田の尻をもみだす。物語はこのチャプを起点に、次第に倒錯の方向へ歩み始める。
 それでも、前半は股間撮影が主体。椅子2脚の上にまたがらせた股間を撮るなど、なかなか手の込んだやり方を見せた。
 その後社長は戸田に網パンストを脱がさせ、主に下腹部や腰にシャワーを当てていく。こちらは尻接写の方が大半。戸田はデリケートな部分にお湯を当てられても動ぜず、挑発的な表情で返してみせる。

 【チャプター5】
 貸し切りの露天風呂で撮影。再び水中カメラを用いつつ、戸田の背中全開姿や四つん這いを撮っていく。

 (短評)
 個人的に、このチャプは全編の中で「休憩時間」というか、箸休め的な印象。背中こそ全開させてはいるが、胸や尻の露出についてはガードが固い。露天風呂のチャプについては、胸揺らしをやらせていた成海版の方が見どころがあるだろう。

 【チャプター6】
 旅館での撮影が一通り終わり、ともに料理をつつく社長と戸田。戸田のしどけない浴衣姿にのぼせたのか、急きょ社長は撮影開始。ハンディカメラを仕込みつつ…。

 (短評)
 上村作品の最近の定番になりつつある、小型のハンディカメラが登場。机の下に仕込んで、無防備になった戸田の股間を無断で撮影する。酒の勢いも手伝ってか、戸田もノリノリで浴衣の襟元をはだけさせ、裾をたくし上げて露わとなった四つん這いの尻(パンツはほぼTバック)を妖しく前後左右にくねらせる。
 そして社長が提唱したのは「くすぐり」。布団の上でうつぶせの戸田の太ももや足の裏をくすぐり、「ヒーッ」「だめえっ」と悶絶させる。彼女が身をよじればよじるほどパンツが食い込み、その無防備さに見ている側はドキドキさせられる。どうも、馬鹿カップルのセックスを見させられているような…もちろんそんな経験ないけど。
 一しきりくすぐり攻撃でぐったりした後、戸田は四つん這いの尻を再び社長にもまれる。「ひょっとしてなし崩しにセックス(的な描写)になだれ込む場面じゃなかろうな」とこちらは緊張するが、戸田は理性的に「やめてください」と訴える。すると社長の口調が一変、「何だおまえ?」と気色ばんだ。直後に社長は謝罪するが、後半、戸田の身に危険が迫るであろう展開を十分に感じさせている。


 ということで、レビューの前半戦を終了。初めての試みなので至らない部分もあろうが、前後半に分けてまで書きたい力作なのでひたすらにご容赦いただきたい。それでは後編へ。