こちらの力不足もあってサクサクと行かず申し訳ありませんが、とりあえず記念すべき第1回「IVセンバツ」の1回戦が終了しました。
まず繰り広げられた激闘8試合のスコアを紹介しましょう。
松金ようこ 001 123 301 =11
成海舞 000 100 100 = 2
麻生亜実 112 031 020 =10
太田千晶 010 220 211 = 9
西田麻衣 110 011 022 = 8
田中涼子 020 000 410 = 7
戸田れい 321 102 033 =15
菜月理子 212 310 210 =12
原幹恵 001 000 100 = 2
鈴木ふみ奈 103 031 20× =10
中川杏奈 011 000 121 = 6
杉原杏璃 100 121 20× = 7
古崎瞳 001 010 033 = 8
田代さやか 102 002 002 = 7
伊藤えみ 010 010 001 = 3
水谷彩也加 200 010 30× = 6
これら8試合をざっと見てみて、気になったデータ、特徴などを挙げてみることにします。
●先制点挙げたら断然有利!
1回戦を見た限りでは、先制点を挙げた選手の勝率が抜群に高いことが分かります。
その確率、実に8割7分5厘(7勝1敗)。先制点を挙げながら敗れたのは、田代さやか一人だけです。まあこの試合は古崎の8、9回の猛攻で敗れてしまったわけですが。
基本的に点の取り合いになってしまう「IV甲子園」の性質上、先に点を取ることは非常に重要ということでしょう。ちなみに先制した後、1回も追いつかれることなく逃げ切ったのは麻生亜実1人だけ。先制し、いったん逆転を許しながら再逆転を果たしたのは西田、戸田、杉原の3人です。
●1点差試合が半分を占める
昨夏の「IV選手権」1回戦終了時点に比べると、接戦が多いのも今大会の特徴でしょうか。昨夏は、9回終了時の同点試合が2試合。今大会、延長試合はなかったものの1点差の際どい試合は実に半数の4試合に上りました。
麻生×太田、中川×杉原は、劣勢にあった選手が終盤追い上げるも敗れたケース。田中×西田、田代×杉原は劣勢に立っていた側が剣が峰で逆転に成功したケースといえるでしょう。
●「中北監督」無敗伝説!
IV甲子園では、対戦するDVDの監督名も記しています。よって個々の監督が担当してきた作品の成績も明らかになるわけですが、今大会1回戦は特に中北直監督の無双っぷりが読者の方に伝わるのではないでしょうか。
なにしろ松金の「JAM」、西田の「Mai Sweetie」、戸田の「Sweet Trap」、鈴木の「ふみきゅん2」と担当した作品すべてを勝利に導き、無傷の4連勝を果たしています。さらに中北作品は、昨夏、他監督作品との対決で無傷の3勝といった成績を収めていますので(1回戦森下悠里、森はるか、準々決勝中川杏奈)、通算7勝無敗という抜群の成績なのです。
なぜ中北作品がこれほど抜きん出た成績をマークしているのか。強いて理由を挙げるなら、序盤から高得点のつくような畳みかける演出をしてくる点があるから…なように思います。たとえば、初回から3点を取るような戸田「Sweet Trap」とか。
どれだけ終盤に盛り上がるチャプターを用意しようと、10チャプター目以降では「IV甲子園」では用をなしません(延長戦以外は)。そういう意味では、速攻型の中北作品は「IV甲子園」の特殊な状況下で一際有利になるのかもしれません。準々決勝以降は、無敗を誇る中北作品に土をつける監督は誰か、というのもポイントになると思います。
さて、いろいろと能書きを垂れて1回戦を振り返りましたが、とにかく準々決勝は以下の組み合わせになっています。
松金ようこ×麻生亜実
西田麻衣×戸田れい
鈴木ふみ奈×杉原杏璃
古崎瞳×水谷彩也加
松金×麻生は年の差実に2ケタの10歳差対決。伊藤を食った水谷のように、麻生も松金を食えるか?
西田×戸田は昨夏に続く2回目の対戦。前回は12−9で戸田の勝利。果たして西田はリベンジできるのか?
鈴木×杉原は、どちらも巨乳でバイタリティーある演技で1回戦を勝ち抜きました。タイプの似た選手同士といえますが、ベスト4に進むのはどちらか?
しんがりの古崎×水谷。どちらも終盤の大量点で勝利をものにしてきただけに、試合後半のたたかいぶりが勝敗を分けることになりそうです。
そんなこんなで、次回からリアル甲子園でも最も楽しいと言われる準々決勝の激闘の模様をお送りします。お楽しみに!