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マサトヰシグロシャムロック「G」@100年の共産党

グラビアアイドルのDVDをレビューしていくブログ。

大矢真夕「純真フライトⅡ」(イーネット・フロンティア、監督:安倍雄治)

 ご承知のことだろうが、このほど日テレジェニック2011」の受賞者が発表された。

 マイコミジャーナルのニュースから

 6人の受賞者の中で、青のビキニを身につけているのが大矢真夕。今年で満26歳、14年の歴史を持つ「日テレジェニック」を見渡しても、最年長の受賞者である。
 日テレのみならず、この手の数々のアイドルコンテスト受賞者でも最年長なのではないか。大矢の所属事務所が、これまで多々ジェニック(相澤仁美手島優ら)を輩出してきたプラチナムプロであることを差し引いても、快挙であろう。
 グラビアアイドルの高齢化が言われて久しい。20歳代後半になってからグラビアの世界へ身を投じる者も、決して少なくはない。大矢の日テレジェニック受賞は、そんな「遅咲き」をめざす人々へと差し込む希望の光となるだろう。

 今回紹介するのは、その大矢がちょうど1年前に発表した「純真フライトⅡ」。前年に発表された作品の続編的な位置づけにある。監督が別(無印が上村知之、Ⅱが安倍)ということもあるからか、特に世界観が共有されているわけではない。個人的には、「Ⅱ」の方が好きであるが。
 内容は、IVのシチュエーションでは定番といえる「アバンチュール」ものだ。グアム行きの飛行機に同便で乗ることになった大矢と、視聴者目線の男性とが旅先の現地でめくるめく愛を確かめ合う、そういうお話。バカバカしく聞こえるかもしれないが、ここはサクサク進めさせていただくw
 安倍演出らしく、2人が知り合ってから結ばれるまでの過程はそれなりに丁寧に描いている。プールサイドでのオイル塗り、そしてバーでのポールダンス…。当初はですます調だった大矢の言葉遣いが、チャプが進むごとに親しみを込めた口調に変わっていく。海外に行ったこともない、ましてや旅先で知り合った女性といい感じになったこともない私にとっては、それなりにリアリティーをもってその展開を受け止めた。

 そして個人的に一番のお勧めシーンがやってくる。踊り疲れた大矢は、大胆にも自ら男性の宿泊部屋を訪問。果実酒を飲みながら、今回の旅行は傷心旅行であると明かす。話を切り上げた大矢は男性の隣へと座り、上目遣いに甘えた口調で「ちょっと酔っちゃったかも…」。10秒近い溜めをつくってカメラを見つめた後、彼女はしっとりと画面にキスをする。
 いやはや、これは名シーンである。上記のような一連のコンビネーションをかまされて、どうにかならない男は果たしているのだろうか? 名シーンと感服させた背景には、安倍による「コロンブスの卵」的なひらめきがあったと思う。
 先ほど「アバンチュールもの」、行きずりの恋を楽しむ作品はIVでは定番と書いたが、実はモデルとの疑似恋愛を楽しむ場面では、「酒」というアイテムは意外に投入されていなかったりするのである、IVでは。ドラマやコントだとよくあるだろう。「あ、あたし酔っちゃった〜♪」と女性が男性にしなだれかかる(その逆もあろう)シチュエーションが。どういうわけか、IVではその手の演出が私の観賞する範囲ではついぞなかったのである。そんな経緯もあって、このチャプには興奮させられた。
 心なしか頬が紅潮し、目が潤んだように見える大矢は、たっぷりとじらしながらシャツとスカートを脱いでいく。白の下着姿となった大矢はベッドに手をついて、後背位で誘う姿勢に。カメラは、パンストに包まれたヒップを大矢が悩ましくくねらせる様子をじっくりと尻中心に接写する。
 このチャプターの破壊力は突出していると思う。もちろん、ほかのチャプターも見どころ十分だ。部屋でゆるゆるのトレーナー姿の大矢が、まるでこちらを誘惑するような視線を向けながら胸元、M字開脚の太ももにスキンを塗りつけるさまをじっくり撮るチャプも秀逸だ。全体的に、画面がせわしなく切り替わることはないので、見る方は「じっくり見せろよ!」というストレスをほとんど感じないと思う。

 あと注目してほしいのは、大矢の目の使い方である。あごを引いて上目遣いとなり、長いまつげと深いまなざしを強調するカットを効果的に入れている。表情はどこか思わせぶりで、(すげー美人だけど、オレでも頑張れば何とかなるんじゃ…)などとバカなことを妄想させるに十分である。

 こうした良作を1年前に見てきた自分としては、大矢が年齢その他諸々のハンディを乗り越え、見事日テレジェニックに輝くのは自明のことに思えた…というのはさすがに調子に乗り過ぎか。ともかく、大矢のさらなる飛翔を心から願うものである。