かなり冒険をしている。何しろ、あの日向のテニスシーンが収録されていないのだ。IV界のちょっとした事件と言っていいかも。言えないか。
素朴な田舎に住む文通相手を日向が訪ね、心を通わせる内容。どことなく鎌田紘子「ぼくのともだち」と似た空気を醸し出している。
「やわ肌アドレッセンス」と比べると、今回はいかにも「等身大の女の子」的な役柄からかセクシー度はかなり薄味だ。前回の名シーンの舞台となった風呂場も、今回の撮影では使われていない。その上テニスシーンもないとなると、まるでハンディキャップ戦の様相を呈してくる。
ただ見どころはほうぼうに仕掛けてある。ブラウス姿でびしょぬれになりながら披露するM字開脚は以前よりも広角になっているし、ピンクの下着姿で横臥して強調する股間の接写は壮観であった。
また今回、本格的なポップ飴舐めに初挑戦。舌先、舌裏の動きはまずまずで、いとおしそうに飴に唇を左右に擦りつける仕草もそそるものがあった。何より挑発的な上目使いが、性欲の強さを妄想させる。
「やわ肌―」で日向はグラドルとして一つの高みを極めたといえるだけに、今回のおとなしめな出来にガッカリする人は多いだろう。しかし彼女はまだ22歳、先は長い。上述した新機軸を新たな武器として、次回作で必ず爆発してくれるはずである。